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紙の本
ナチ親衛隊〈SS〉 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪 (中公新書)新刊
著者 バスティアンハイン (著),若林美佐知 (訳)
ナチ親衛隊は何を行ってきたのか。ヒトラーに最も忠実な「エリート」たちの選抜から、ホロコーストの実行、カルト的信仰、戦後の姿までその全貌を描く。ハンナ・アーレントら知識人の...
ナチ親衛隊〈SS〉 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪 (中公新書)
ナチ親衛隊(SS) 「政治的エリート」たちの歴史と犯罪
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商品説明
ナチ親衛隊は何を行ってきたのか。ヒトラーに最も忠実な「エリート」たちの選抜から、ホロコーストの実行、カルト的信仰、戦後の姿までその全貌を描く。ハンナ・アーレントら知識人の親衛隊に対する認識の変化も辿る。【「TRC MARC」の商品解説】
ナチ政権発足後、ヒトラーの護衛に過ぎなかった親衛隊は、党や全国の警察組織を掌握。強制収容所を創設し反対派を弾圧する。第2次世界大戦開始後は、行動部隊、アウシュヴィッツなど絶滅収容所を起動しユダヤ人の大量殺戮を実行、80万人の巨大な軍事組織・武装親衛隊も併せ持った。本書は、ヒトラーに最も忠実だった「エリート」たちについて、その選抜から、「人種戦争」の実践、カルト的信仰、追及され続ける戦後の姿まで、その全貌を描く。解題・芝健介【商品解説】
ヒトラーに最も忠実だった彼らの「人種的」選抜から、ユダヤ人大量殺戮の実践、カルト的信仰、追及され続ける戦後まで、全貌を描く【本の内容】
著者紹介
バスティアンハイン
- 略歴
- 〈バスティアン・ハイン〉レーゲンスブルク大学で博士号取得。バイエルン州教育文化省政治教育活動・記憶文化局専任係官。同州政治教育センター研究員。ドイツ現代史家。
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紙の本
オバケ組織を入門書にすると
2024/03/15 23:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第3章のようにSSという組織に担う人材とイデオロギーについては知らなかった事が書かれている反面、武装SSについては簡単過ぎるのは新書本に収まるくらいの入門書故だからだろうか?クノップの「ヒトラーの親衛隊」みたいにヴィットマンの戦果を疑っているが、そんな事を言い出したら国防軍の「騎士十字章に輝く英雄」達の戦果にしても怪しいものに見えてしまう。スコルツェニーの場合はモサドがエジプトでのミサイル開発の情報収集でエージェントに起用したように言われている事と随分と違う実像もあるわけで。アルデンヌやブタペシュト攻防戦で国防軍より武装SSの戦死者が多いと指摘されても武装SSの部隊が配属された結果ではないのか?とも言えるのだが。パイパーはポルシェに就職していたとは知らなかった。
ヒムラーが内務大臣やドイツ警察長官も兼任してハイドリヒがインターポール長官となり、SSの将軍達が警察の階級を兼任していたように警察とSSは同一化が進んでいたので「零時」の後も排除出来なかったようだ。というより無理だろう。この本はDDRとオーストリアについての「過去」は一切触れていないので人民警察やオーストリア連邦警察との人的つながりは書かれていない。
連邦軍に元武装SS隊員の入隊は「個々に精査され、高級将校にはなれなかった」とあるがスタインの本ではSS中佐までは入隊が出来たというので、どうなのだろう?入隊出来ても将軍にはなれなかったのか?「一九六〇年の時点で、西ドイツ軍に勤務できた元親衛隊員は七〇〇名ほどである」は多いのか少ないのか。NVAとオーストリア連邦軍に元武装SS隊員がどのくらいいたのかも書かれていないが。SED中央委員や閣僚に元SS隊員がいたのが西側に暴露されたドイツ民主共和国は小物なら他にもいただろう。
何故元SS隊員が戦後のドイツで順応出来たかは本人や家族が票を持っていて政治家達も共産主義政党や極左でもない限りは彼らの票を意識せざるを得ない面が多々あるのではないか。これはオーストリアも同じだろう。DDRのようなSED独裁体制ではないのだから。
ギュンター・グラスは戦後のドイツで早替わり出来た最大の元武装SS隊員だろう。自分が志願して武装SSに入隊したにしろ年齢的にも「大した事はない」にしても自らの過去には封印してイデオロギー的に合わない保守派を批判して憧れていたはずの騎士十字章をコケにした作品を書いたのだから偽善にも程があるというものだ。グラスのあり方は、この本はワルシャワ蜂起での役割が触れていないが「第二次世界大戦時にはロシアで悪名高い「パルチザン戦争の指揮」を執り、ドイツの戦争犯罪の主犯の一人になった」はずなのに「零時」後は進んで連合国側に協力した代償にソ連やポーランドに引き渡されずに戦犯裁判の被告人にすらならなかった「騎士十字章に輝く英雄」エーリヒ・フォン・デム・バッハ=ツェレフスキーSS大将とよく似ている。この本は何故悪名高いフォン・デム・バッハ=ツェレフスキーとワルシャワ蜂起戦での彼の部下だったハインツ・ラインファルト、イタリアでのSS警察最高権指導者だったカール・ヴォルフといったSSの将軍達が戦争責任を問われずに済んだのかも書くべきだった。
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初めて
2024/03/16 11:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書でナチス親衛隊をとりあげたのは、初めてではないかと思います(選書では武装親衛隊があります)。そのためボリュームは少ないですが、全体がコンパクトに分かります。大学生や社会人の入門書としては、最適です。