気分は住宅地の隣人
2024/06/20 10:28
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投稿者:amami - この投稿者のレビュー一覧を見る
この住宅地に住む、たくさんの登場人物と家族構成などを把握するまでが少し辛かったが、それらを覚えてくると住んでる位置や交流の頻度や深さも丁寧に書かれているため、登場人物が多くて辛いと思っていたのが嘘のようにキャラクターが立っていて生き生きと生活している様子が見えてくるのに感動した。日常っぽいのに非日常な事件が起き、チグハグになりそうなのに違和感なくストーリーを追えるのが不思議な体験だった。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
序盤から全体的に
動機と行動がしっくりこなくて
あまり入り込めなかったけれど、
作品としてのテーマはしっくりきた。
起こったこと。
起こらなかったこと。
物語。
「もの」という言葉には、
質量をもつものも持たないものも含まれる。
どちらの「もの」も語れるから、
物語はおもしろい。
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分もこのつまらない住宅地の1人になった様に読み込んでしまいました。
とってもベタなのですが、やはりこうやって関わらなければわからない事って多いのですね。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
住宅地としては、行き止まりの路地なのね。
それは置いといて、住宅地より、話がつまらない。
他人の仕事をかすめ取って、平気な顔してるばあさんとか最悪。
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逃亡犯が近くにいるかもしれない、ということがキーになり、同じ住宅地に住む様々な人の視点で物語が進んでいくのが面白かった。
特に逃亡犯(昭子)の視点になってから物語の展開がグッとスピードを増し、引き込まれた。
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登場人物が多くて序盤はなかなか物語に入り込めなかった。この本を購入したときは結構ポップなお話かなと思ってた、ドタバタ逃走劇!てきなね。だけどなかなかにシリアスなところもある感じ。中盤になると段々キャラクター達も馴染んできて少し読みやすくなる。
最後変に綺麗に収まりすぎな気がして、フォーカスする住人を絞ってエピソードを深くすればとも思ったけど、群像劇ってこういうものかとも思う。
普段何気なく生活してるけど、すれ違う人達にはそりゃあ家があって家族がいて物語があるんだなって感じた。
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読み始めは、登場人物が多すぎるし場面の切り替わりも多いしで、頭がついていけず、混乱してしまったけれど、次第に没頭するように読み進めてしまった。
登場人物全員が、自分の身近にいそうな、いかにも平凡なキャラなはずなのに、描写が具体的で、平凡に見えて個性が立っているからか、途中からは巻頭の説明書をいちいち見返すことなく、すいすいとページをくるのを止められなかった。
まるで自分もこの住宅地の一角に住んでいて、一部始終を観察しているかのような感覚。
よくありそうな、平凡な、でも皆、それぞれの人生を生きている…
読み終わった後、なんとも言えないほっこりした気持ちになった。
隣近所の人と関わる事がどんどん減っている今だからこそ、新鮮であり懐かしい、そしてちょっと羨ましくもなる、そんな作品だった。
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あまりにも登場人物が多かったので混乱する場面も多々ありますが、全ての人が絡み合って進んでいく物語…圧巻の群像劇です。飛び抜けて個性的な登場人物がいるわけではないのに、飽きずに最後まで読ませちゃうのは、さすがの津村さんです!
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初めての作家さん
前半なかなかハマれず挫折しそうでした
テンポというかペースというか…
個人的には今一つかな
登場人物の多さを活かしきれてない感じがした
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巻頭に住宅地図があり、地図を確認しながら読み進めていった。どこにでもありそうな住宅地に住む住民達だが、女性受刑者が脱獄しこちらに向かっているというニュースが飛び込んでくると一気に団結を始める。それぞれの家族が様々な問題を抱えながらも、不思議な連帯感が生まれてくる。人間関係が希薄な世の中だからこそ、ほんの少しのおせっかいが必要なのではないだろうか。
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「つまらない住宅地のすべての家」というつまらない本でした。やはり読者にストレスを強いすぎてないかなと思ってしまいます。なにしろ登場人物が多すぎて、最後の最後まで初登場の人物がでてきて、もうちょい整理できないの?という感じ。少なくとも男の子は男の子っぽい名前にしてくれても影響ないですよね…。それに輪をかけて、あまりにも現実的でなさすぎるストーリーが辛かった。現実的じゃなきゃいけないとは思いませんが、最初に地図とか入れて流行りのサスペンスものぽくしながら、「微罪で懲役をくらう女性脱獄犯」「脱獄囚から守るために警察に頼まず見張りをしようとする」「見張りのために他の家の2階におじゃまする」…。すべてがファンタジーのようで、感情移入のかけらもなく、時間を返してほしい作品でした!
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登場人物多くて区別がつけられないかと思ったけど、ある程度説明があって分かるので、あまり気にしないことにして読み進めたら、どんどん面白くなった。
逃亡犯の逃げ方、実際に逃亡犯に聞いたのかと思うくらいスリルある。あんなに必死で逃亡してきた結果呆然としているのにサラッと病室からりんごを盗むこととか、紙を食べるところとか。
犯罪するような人に見えない、と言われるような地味な人が犯罪をやり遂げるギャップが怖い。
思考が怖いよ。
個人的には自分と重なるからか子なし共働き夫婦が好き。
お互いのこと、ちゃんと理解してる感じ。
あと松山さん。明るいおじさん。ムードメーカー、根明、賑やかな感じ。現実世界には居そうで居なさそうだけどなんか想像できる。
子供がオンラインゲーム上の相手の家を特定していく場面、大体悪いことに繋がるからヒヤヒヤしたけど、こういういいエンドもあるんだなーと思った。
祖母〜〜。悪なんだけど、家を守るための悪か。
必死に生きてきただけです、って
仕方なかった、って言ってるようなものだよね。
でも本当にそうするしかなかった、っていうのも伝わる。
孫にめっちゃ冷静に分析されている。
この住宅地はつまらないかもしれないけど、平和で、悪い人はいないんだな。
家の中にいると、一人で悶々と悩んだり、家族をうっとうしく思ったりすることはあるのかもしれないけど。
話してみるといい人だった、とかよく言うけど、
こういうことなのかな。
それがいい方向に進んでいくのが良かった。
いろんな伏線?や細かいつながりがあったと思うけど、読み返すのはちょっと大変かなと思ってできずにいます。
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津村さんの作品は「とにかく家にかえります」を読んで、これで2冊目です。
ある街の路地を挟んで十軒の家が並ぶ住宅地へ
女性受刑者が刑務所から脱走したというニュースが飛び込んで来る。
そこで自治会の提案で住民の間で交替で見回りをはじめていく中で住宅地に暮らす人々の人間模様が浮き彫りとなっていく物語。
巻頭に住宅地図と家族構成が書かれていますが、
登場人物が多いため、場面の切り替えが突如と移り変わっていくので、
頭の中が混乱してしまうので、この地図と家族構成を確認しながら何とか読み進めていきました。
女性受刑者とこの住宅街との関係性が見えてくる頃になるとやっと全体像も見えてきたようにも思えて一気に読むスピードが上がりました。
登場している住宅街に住む人達はいたって普通にどこにでもいるような
人達ばかりですが、それぞれの家庭や家族で各々の問題を抱えながら生きています。
一見すると幸せそうに見える家族であっても、
家庭の中では不穏な空気であったり、親子であっても変に口にすることが出来ない間柄だったりと、隣の芝生は青く見えるというのは
この作品を読むとつくづく本当だなと思ってしまいました。
最終的には全ての家族が問題を解決をしたという訳ではなかったですが、
今まであまり近所付き合いのなかった関係だったのに、
見回りをはじめたことによって、お互いを良い具合に知ることが出来て、
良い距離感で支え合ったり協力し合っていけたという明るい兆しが
見届けたので読了後はすっきりとしました。
これだけの登場人物と人間関係の絡み合いを
映像化にしたら面白いと思うので観てみたいと思ったら、既にドラマ化されていたので観てみたかったです。
ひと昔前と違って近所付き合いをはじめとして
人間関係がどんどんと希薄になっている時代だからこそ、
このような物語は面白味があり、ここから人間関係の繋がりや大切さが
大事というのが分かる作品だと思いました。
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最初は、かなり登場人物の把握に苦労しました。読み終えると、様々な負の感情や歪んだ欲求がギリギリのところで解消されホッとしました。一人一人は、さまざまな一面があることを確認できた作品でした。
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登場人物が多くて、これ誰?何してた人だっけ?あれ?これおんなじ人?って混乱しながら読んでました(笑)
何となくうまくおさまって行くんだけど、うんうん、、、、で?って感想かな。
面白そうな雰囲気だったけど、ハマれませんでした。