序論
- 魏晉時代
- 貴族・貴族制・貴族制社会−日本における貴族制研究の展開−
- 魏晉史の史料の特徴
- 各章の要旨と契機
第一部政治史篇
第一章魏晉時代における肉刑復活をめぐる議論の背景
- はじめに
- 第一節肉刑復活の是非をめぐる論争の特徴
- 第二節賛成派の論拠
- 第三節反対派の論拠
- 第四節肉刑復活をめぐる廷議の意義
- おわりに
第二章曹魏の明帝
- はじめに
- 第一節生い立ち−母甄氏の影−
- 第二節治世
- 第三節奢靡
- 第四節烈祖
- おわりに−魏晉時代の皇帝のジレンマ−
第三章西晉における国子学の創立に関する考察
- はじめに
- 第一節西晉の国子学
- 第二節国子学創立の年時に関する問題
- 第三節国子学創立の背景
- おわりに
第四章晉辟雍碑に関する考察
- はじめに
- 第一節晉辟雍碑に関するデータ
- 第二節碑陽の刻文の分析
- 第三節碑陰の刻文の分析
- 第四節立碑の背景と時代性
- おわりに
第五章八王の乱の本質
- はじめに
- 第一節八王の乱の性格
- 第二節輿論について
- 第三節八王の乱と貴族制
- おわりに
第六章西晉代宗室諸王の特質
- はじめに
- 第一節宗室諸王の出鎮−成都王穎の場合−
- 第二節宗室諸王と士大夫−陸機・陸雲誅殺事件−
- 第三節宗室諸王の権威
- おわりに
第二部社会史篇
第七章賈謐の二十四友をめぐる二三の問題
- 問題の所在
- 第一節賈謐の二十四友に関する情報
- 第二節趙王司馬倫のクーデターによる処分
- 第三節閻纉の批判の議論
- おわりに
第八章西晉の貴族社会の気風に関する若干の考察
- はじめに
- 第一節倹嗇篇について
- 第二節汰侈篇について
- 第三節西晉の貴族社会の気風
- おわりに
第九章『銭神論』の世界
- はじめに
- 第一節魯褒
- 第二節『銭神論』の邦訳
- 第三節さまざまの『銭神論』
- 第四節『銭神論』の分析
- おわりに
第十章『釈時論』の世界
- はじめに
- 第一節著者の王沈
- 第二節『釈時論』の構成と内容
- 第三節出処論としての『釈時論』
- 第四節時世論としての『釈時論』
- 第五節『釈時論』の世界−選挙の溷濁−
- おわりに
第十一章西晉の墓誌の意義
- 第一節墓誌の起源に関する議論
- 第二節西晉の墓誌の特徴
- 第三節西晉の墓誌の意義
- 第四節墓誌の成立とその歴史的意義
- おわりに
結語