まえがき気軽にはじめていいの？
第１章当たり前のことを確認する−外国語の基本
- 学習法は扱わない／「外国語はカッコいい！」／文は語から、語は音から／二重分節から学ぶこと／『外国語上達法』
- 外国語学部生はこう考える（１）
第２章発音がすべてじゃない−外国語と発音
- 巻き舌の恐怖／音声学の必要性／音韻論という考え方／音にこだわりすぎない／もしかして音は才能なのか？／音と外国語選択
- 外国語学部生はこう考える（２）
第３章「単語」より「語」といいたいが−外国語と単語
- バランスのよい語彙力／長い長い「単語」の話？／どこまで分けられるか／大は小を兼ねない／辞書が選べるのは贅沢なこと／基礎語彙／どんな単語集がいいのか
- 外国語学部生はこう考える（３）
コラム１英語だけが外国語じゃない！
第４章文法は乗り越えられるか？−外国語と文法
- 「文法が嫌いだ！」／「カタ」としての文法／文法は古くなる／文法は自然に身につくのか？／文法はなかなかよくできている／《正しい文法》とは何か？／研究としての文法／文法学習の先に見えてくるもの
- 外国語学部生はこう考える（４）
第５章「約束は約束だ」は無意味か−外国語と意味
- いろいろな意味／辞書の意味／文脈の意味／会話はどうして成り立つのか？／協調の原則／協調の原則の「無視」／語用論は新しい分野
- 外国語学部生はこう考える（５）
第６章言語はお互い似ていることがある−外国語と系統
- 言語の「家族」／大きい語族は語派に分ける／どの語族か分からない／学説は変わることもある／印欧語族だけがはっきりしている理由／「言語の家族」は比喩である
- 外国語学部生はこう考える（６）
コラム２日本語だって外国語
第７章どんな言語にも過去がある−外国語と歴史
- 古典語だって外国語／通時と共時／古文と漢文／歴史言語学と比較言語学／「あきはばら」は「あきばはら」だった／歴史言語学とわたし／外国語学部生にとっての歴史言語学／古典語の学習
- 外国語学部生はこう考える（７）
第８章ことばの違いは楽しいが−外国語と方言
- 言語のバリエーション／社会方言とはなにか？／地域方言とはなにか？／言語と方言の違い／方言地図／日本語の方言は滅びゆくものなのか？／標準語と共通語／外国語学習における標準語と方言
- 外国語学部生はこう考える（８）
第９章検定試験と留学は絶対に必要か−外国語と実力
- 実力を示すには／検定試験／ＴＯＥＦＬとＴＯＥＩＣ／検定試験の問題点／留学／夏期講習の経験から／留学絶対主義の問題点
- 外国語学部生はこう考える（９）
第１０章通訳のほかにも仕事はある−外国語と職業
- 外国語を活かした仕事／通訳／翻訳／外国語教師／ラジオ講座とテレビ講座
- 外国語学部生はこう考える（１０）
コラム３大学で外国語を学ぶ
おわりに