目次
文学のエコロジー (放送大学教材)
- 宮下 志朗(編著)
- 1 口承文学と写本
- 1.「文学のエコロジー」とは?
- 2.ロマンス語の成立と叙事詩
- 3.オラリティ(口承性・口誦性),パフォーマンス
- 4.『ロランの歌』−その伝承について
- 5.『ロランの歌』の冒頭を聴く
- 6.ロラン角笛を吹く−山場とリピート
- 7.『ロランの歌』最終行の謎−固有名とそのステータス
- 2 中世の読書とその変容
- 1.中世の読書−聖なる読書
- 2.読むこと,写すこと
- 3.読み書きの新時代
- 4.音読と黙読,記憶と記録
- 5.参照すること,活字のアウラ
- 6.真の消化とは
- 3 中世文学とパトロン−謹呈と恩赦
- 1.物乞いの歌
- 2.フランソワ・ヴィヨン−恩赦嘆願と猟官
- 3.牢獄からの「書簡詩」−国王への感謝と司教への怨恨
- 4.バラードで「名指しされた王様方」はだれか?
- 5.無心のバラード−本物の書簡という体裁
- 6.死刑宣告,そして所払い
- 4 ルネサンス人の読書のエコロジー
- 1.ペトラルカ−「風景の発見」「内面の再発見」
- 2.マキァヴェッリの一日−森,居酒屋,そして書斎
- 3.モンテーニュの塔−「自分におもねる場所」
- 5 著作権前史
- 1.「特認」−著作権の前身
- 2.「特認」の延長−モンテーニュ『エセー』の場合
- 3.アン女王の「学芸奨励法」
- 4.手紙と著作権
- 6 アジア漢字圏における本と読書(1)明末における白話小説の成立
- 1.新しい文学ジャンルの成立
- 2.白話小説の言語の問題
- 3.白話文学の成長と戯曲
- 4.通俗文学の価値の評価
- 5.明末江南における出版文化の進展
- 6.印刷メディアの普及
- 7.初期大衆伝達社会
- 7 アジア漢字圏における本と読書(2)明清時代における文学作品の出版と流通
- 1.文集の刊行
- 2.写本と刊本
- 3.『金瓶梅』の流通と刊行
- 4.『聊斎志異』と『紅楼夢』の場合
- 5.李漁の場合 出版をめぐる苦労
- 8 読み書きの民主化−識字率について
- 1.「識字率」とは
- 2.昔の人々の識字率−婚姻署名という手がかり
- 3.地域格差,性差−ゾラ『居酒屋』を読む
- 4.マルタン・ナドの場合
- 5.フィレンツェという例外
- 6.日本人のリテラシー
- 9 バルザックのメディア戦記
- 1.《人間喜劇》という壮大な社会絵巻の作者
- 2.実業家と作家
- 3.読者公衆から作品の対価を
- 4.三つの弊害
- 5.読書室と海賊版
- 6.民主化闘争−「ブッククラブ」,文芸家協会
- 7.背水の陣,《人間喜劇》と「人物再登場」
- 10 文学と金銭−フロベールのジレンマ
- 1.注文の多い小説家
- 2.「買い取り」と「印税」
- 3.『ボヴァリー夫人』の予期せぬ成功
- 4.いかにして『サランボー』を高く売るか
- 5.フロベールとレヴィの「再婚」
- 6.「辻芸人」フロベール
- 11 「文芸家協会」「アカデミー」「文学賞」
- 1.地上に落ちた「雲の王者」
- 2.「文芸家協会」−市場と対処するためには団結を
- 3.印税システムは「普通選挙」−ゾラの場合
- 4.「アカデミー・フランセーズ」
- 5.高見の見物という方法−高踏派の詩人たち
- 6.「アカデミー・ゴンクール」と「ゴンクール賞」
- 7.ゴンクール賞の現状
- 12 近代中国における文学出版の環境
- 1.新文学導入時期(19世紀末〜1920年代)
- 2.新文学繁栄時期(1930年代〜1940年代)
- 3.社会主義時期の諸制度(1950年代〜1970年代)
- 4.脱社会主義時期(1980年代〜現在)
- 13 「手紙と著作権」再考,そしてインターネットの世紀へ
- 1.『三島由起夫−剣と寒紅』裁判−その始まり
- 2.東京地裁判決
- 3.東京高裁判決
- 4.最高裁判決
- 5.紙媒体から電子媒体の時代へ
- 14 出版の経済学
- はじめに
- 1.出版業はどこで成立するか
- 2.出版産業と出版文化
- 3.電子出版と出版業の未来
- 15 文学のこれから,出版のこれから
- 1.漢籍の過去・現在・未来
- 2.著作者の権利と公共の利益
- 3.活字へのこだわり
- 4.スローな読書は,しなやかな紙の本で
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