目次
「感覚」と「存在」 横光利一をめぐる「根拠」への問い
- 位田 将司(著)
- 序章 「根拠=ground」が揺れる
- 一 「震災」と転換期
- 二 「根拠=ground」が揺れる
- 三 「ジャンル」が揺れる
- 四 認識論的可能性
- 五 存在論的可能性
- 六 「余震」
- 第一章 横光利一における「形式主義」
- 一 はじめに
- 二 横光利一とマルキシズム文学の「相互関係」
- 三 「個性」の分裂とその「矛盾」
- 四 「個性」という形式
- 五 「個性」から「自意識」へ
- 六 おわりに
- 第二章 「日輪」の構想力と「神話」の構造
- 一 はじめに
- 二 「日輪」と「形式主義」
- 三 「ロゴス」と「パトス」の「動力」
- 四 「日輪」の歴史性
- 五 「日輪」の「構想力」
- 六 おわりに
- 第三章 『上海』における「共同の論理」
- 一 はじめに
- 二 「形式」への「還元」
- 三 『上海』における「共同」と「個性」
- 四 「上海」における「商品の物神崇拝的性質とその秘密」
- 五 「上海」という「機械」
- 六 おわりに
- 第四章 『機械』という「倫理」
- 一 はじめに
- 二 『機械』と同時代評
- 三 『機械』の文学史(「心理」と「疎外」)
- 四 「倫理」という「形式」と「力」
- 五 『機械』の「理性」と「暴−力」
- 六 おわりに
- 第五章 横光利一と『資本論』
- 一 はじめに
- 二 認識論の「図式」と文学の「形式」
- 三 「価値形態論」と「文字について」
- 四 『資本論』による『上海』と『機械』
- 五 『上海』という「工場」
- 六 『機械』と「工場」
- 七 おわりに
- 第六章 「転回」
- 一 はじめに
- 二 「認識論」をめぐる「前衛」
- 三 「認識論」との対決と「存在論的転回」
- 四 「純粋小説論」の「構想力」
- 五 おわりに
- 第七章 「純粋小説論」の「交互作用」
- 一 はじめに
- 二 「純粋小説論」をめぐる「否認」の痕跡を辿って
- 三 「交互作用」と複数の弁証法
- 四 「私小説論」(心境/社会化した私)と「純粋小説論」(純文学/通俗小説)
- 五 おわりに
- 第八章 「純粋小説論」と「近代の超克」
- 一 はじめに
- 二 「四人称」という「場所」
- 三 「純粋小説論」と「国家」
- 四 『近代の超克』と「純粋小説論」
- 五 おわりに
- 第九章 『欧洲紀行』という「純文学」
- 一 はじめに
- 二 ヨーロッパ体験と「自意識」
- 三 『欧洲紀行』という「純文学」
- 四 『欧洲紀行』に内在する「詩」
- 五 おわりに
- 第十章 『旅愁』という「通俗」
- 一 はじめに
- 二 「俳句」と「自意識」
- 三 「ノートルダムの大寺院」と「俳句」
- 四 「欅」と「立つてゐる」こと
- 五 截り斃される「欅」
- 六 おわりに
- 第十一章 『微笑』という「視差」
- 一 はじめに
- 二 横光利一における二項対立の「歴史」
- 三 「微笑」という「視差」
- 四 「微笑」という「新武器」
- 五 おわりに
- 終章 「故郷」は「異国」である
- 一 「見方」としての「故郷」
- 二 「故郷」という「超越論的」な問題
- 三 「意味=故郷」の刷新
- 四 ヨーロッパと「故郷」
- 五 「故郷」とは「異国」である
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