目次
井伏鱒二と戦争 『花の街』から『黒い雨』まで
- 黒古 一夫(著)
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序 今なぜ井伏鱒二と戦争なのか
第一章 瞋恚を胸に、「書くこと」に徹す――「戦争」への処し方(1)
〈1〉小林秀雄と「生活者」
〈2〉「徴用中」の文章
〈3〉「記録」すること――『徴用中のこと』など
第二章 『花の街』から『遙拝隊長』へ――「戦争」への処し方(2)
〈1〉「ペン部隊」、そして徴用作家
〈2〉『花の街』の特異性
〈3〉『遙拝隊長』
第三章 『徴用中のこと』が孕むもの――「戦争」への処し方(3)
〈1〉文学者の「戦争加担」
〈2〉「徴用」
〈3〉「記録者」井伏鱒二
〈4〉そして、浮上してくるもの
第四章 戦時下の「日常」――「戦争」への処し方(4)
〈1〉「従軍」から「疎開」へ
〈2〉疎開生活
〈3〉したたかに、しなやかに
第五章 「庶民=常民」の目線 ――戦中から戦後へ、その「揺るがぬもの」
〈1〉「記録者」の眼
〈2〉持続する「志操」
〈3〉静かな「瞋恚」
第六章 原爆文学としての『黒い雨』
〈1〉「記録文学」か「原爆文学」か
〈2〉『黒い雨』の「反戦・反核」思想
〈3〉『黒い雨』と「被爆者差別」
〈4〉『黒い雨』と現在の核状況
〈5〉「風化」に抗する
第六章補論 『黒い雨』盗作説を駁す――捏造される文学史
〈1〉『黒い雨』盗作説を自作自演――豊田清史という歌人
〈2〉『黒い雨』を巡る豊田清史の言説批判
〈3〉谷沢永一・猪瀬直樹の『黒い雨』批判を駁す
第七章 井伏鱒二と原発――戦後文学史の中で
〈1〉プロメテウスの「新しい火」
〈2〉「安全神話」の崩壊
〈3〉井伏鱒二と原発
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