目次
『源氏物語』という幻想
- 中川 照将(著)
- 序章 文学作品の“正しさ”について考える、その前に…
- 第一部 現在の『源氏物語』は、かつての源氏物語と同じものではない
- 第一章 正しい『源氏物語』とは、なにか
- 一 青表紙本『源氏物語』が読まれている理由
- 二 源氏物語に関する〈わかること/わからないこと〉
- 三 源氏物語から『源氏物語』へ
- 四 青表紙本も河内本も五四巻である、ということ
- 第二章 「青表紙本」を読む、ということ
- 一 青表紙本の“正しさ”を支える論理
- 二 青表紙本と河内本という二種類の“正しさ”
- 三 青表紙本という“正しさ”への統一
- 四 青表紙本から「青表紙本」へ
- 五 それでも「青表紙本」を読む、ということ
- 第三章 転移する不審
- 一 「みるこ」とは何か
- 二 意識され続ける「みるこ」
- 三 「青表紙本」における書き入れと「みるこ」の浮上
- 四 “「青表紙本」は読みにくい”という事実が意味しているもの
- 第四章 奥入を〈書き加える/切り離す〉ということ
- 一 現在の正統な「青表紙本」とかつての「青表紙本」
- 二 奥入を書き加えた「青表紙本」たち
- 三 奥入を切り離した「青表紙本」たち
- 四 大島本を“正統な「青表紙本」”ではないと判断していた人たち
- 五 大島本もまた「青表紙本」の一つである
- 第二部 『源氏物語』になれなかった『源氏物語』たち
- 第一章 淘汰された定家筆本『源氏物語』
- 一 従来の長慶天皇所持定家筆本に対する評価
- 二 『仙源抄』の論理
- 三 「青表紙本」の形成/定家筆本の淘汰
- 四 淘汰された本文/生き残った本文
- 第二章 “正しくない『源氏物語』”を読む
- 一 “正しくない『源氏物語』”のすすめ
- 二 夕顔巻における陽明本の物語世界
- 三 六条御息所は、いつ伊勢下向を決意したのか?
- 四 源氏が「男」となっていることの意味
- 五 〈源氏の心移り〉とその結末
- 第三章 『源氏肝要』という“はじめての『源氏物語』”
- 一 荒唐無稽な“正しさ”を持つ『源氏物語』
- 二 “『源氏肝要』は『源氏小鏡』に近い”ということの意味
- 三 『源氏肝要』に見える二つの性格
- 四 『源氏肝要』が典拠としたもの
- 五 『源氏肝要』使用上の注意
- 第三部 『源氏』研究の方程式と、『寝覚』研究の方程式
- 第一章 寝覚物語について考える…その前に押さえておきたい二つのこと
- 一 「古本」「改作本」という術語・概念について
- 二 『風葉和歌集』について
- 第二章 現存『寝覚』は果して原本なるか
- 一 現存本と原本をつなぐ奇妙な「方程式」
- 二 二種類の真砂君
- 三 「あえか」な寝覚君と、「つぶつぶとまろ」な寝覚君
- 四 孤立する二度目の逢瀬の場面
- 第三章 現存本『寝覚』と、失われた原作本『寝覚』
- 一 同一の展開の中に見えるわずかな差異
- 二 二つの『寝覚』の差異と、現存本内部の《断層》
- 三 現存本巻二における表記の《断層》
- 四 二つの『寝覚』の違いが意味するもう一つの可能性
古典文学・文学史・作家論 ランキング
古典文学・文学史・作家論のランキングをご紹介します古典文学・文学史・作家論 ランキング一覧を見る
前へ戻る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
6位
-
7位
-
8位
次に進む