目次
アヘンと香港 1845−1943
- 古泉 達矢(著)
- 序章 近代香港とアヘン問題
- 一 本書の課題
- 二 香港をめぐる歴史叙述
- 三 アジア各地の徴税請負制度
- 四 香港における統治体制と徴税請負制度
- 五 香港におけるアヘン小売販売制度の歴史的意義
- 六 先行研究批判
- 七 本書の構成
- 第一部 アヘン小売販売制度の誕生
- 第一章 徴税請負のはじまり
- はじめに
- 一 初期の制度運営とその失敗
- 二 再導入
- 三 東南アジアからの参入
- 小結
- 第二章 排華運動の影
- はじめに
- 一 排華運動とアヘン吸煙問題
- 二 一九世紀末における展開
- 三 英中関係の影響
- 小結
- 第二部 国際体制からの挑戦
- 第三章 徴税請負制度から専売制度へ
- はじめに
- 一 世紀転換期の東・東南アジア
- 二 煙館廃止問題
- 三 国際協力の萌芽
- 四 小売専売制度の設置
- 小結
- 第四章 連盟外交をめぐるジレンマ
- はじめに
- 一 第一次世界大戦中の動向
- 二 ジュネーヴ国際アヘン会議と香港
- 三 ジュネーヴ会議後の展開
- 四 国際連盟極東アヘン調査委員会の派遣
- 五 バンコク会議
- 小結
- 第三部 専売制度の落陽
- 第五章 「密輸」をめぐる対立
- はじめに
- 一 東アジアへの進出
- 二 アヘン貿易規制のはじまり
- 三 「密輸」問題の浮上
- 四 香港でのアヘン積み替え問題
- 五 対立の再燃
- 六 イギリス領植民地でのアヘン貿易の終焉
- 小結
- 第六章 澳門におけるアヘン問題
- はじめに
- 一 イギリス・ポルトガル間のアヘン協定
- 二 一九一三年アヘン協定の運用
- 三 一九二〇年代の密輸問題
- 四 インド産アヘンの輸出停止措置
- 五 専売制度発足をめぐる香港・澳門関係
- 小結
- 第七章 終焉への道程
- はじめに
- 一 国際協力の頓挫
- 二 一九三〇年代における専売制度の運営
- 三 イラン産アヘンの供給問題
- 四 澳門における状況
- 五 専売制度の廃止へ向けて
- 小結
- 終章 金の卵から疫病神へ
- 一 香港におけるアヘン政策の歴史的展開
- 二 アヘン問題と植民地
- 三 イギリスの植民地統治と現地社会
- 四 アヘンと自由貿易
- 五 アヘン政策決定をめぐる香港政庁の自律性
- 六 現代香港とアヘン問題
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