目次
高齢者の摂食嚥下サポート 老嚥・オーラルフレイル・サルコペニア・認知症
- 若林 秀隆(編著)
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第1章 高齢者の摂食嚥下サポート
―脳卒中モデルから高齢者モデルへのパラダイムシフト 11
脳卒中モデルから高齢者モデルの摂食嚥下サポートへのパラダイムシフト 12
① 脳卒中モデルの摂食嚥下サポート 12
② 老嚥:軽視され続けてきた存在 13
③ サルコペニアの摂食嚥下障害:脳卒中モデルは逆効果? 14
④ リハビリテーション栄養:攻めの栄養管理が治療 15
⑤ 認知症の摂食嚥下障害:適切な評価と観察が重要 16
⑥ KTバランスチャート:高齢者モデルの摂食嚥下サポートに 16
第2章 老嚥と摂食嚥下障害の原因 19
1.フレイルとサルコペニア 20
① 高齢化に伴う医療のパラダイムシフト 20
② フレイルとは 21
③ フレイルをいかに診断するか 21
④ サルコペニアをいかに診断するか 22
⑤ 摂食嚥下障害とフレイル,サルコペニア 23
2.医原性サルコペニア 25
① 医原性サルコペニアとその原因 25
② 活動に関連する医原性サルコペニア 26
③ 栄養に関連する医原性サルコペニア 27
④ 医原性サルコペニアをなくすために 28
3.老嚥 30
① 老嚥(presbyphagia)とは 30
② 老嚥(presbyphagia)の原因と要因 31
③ 加齢に伴う口腔の変化 31
④ 加齢と摂食嚥下機能に関係する筋力および筋肉量 33
⑤ 老嚥(presbyphagia)の改善 34
4.オーラルフレイル 37
① 超高齢化社会に伴う口腔機能の虚弱化からオーラルフレイルへ 38
② オーラルフレイルとは 41
5.サルコペニアの摂食嚥下障害 43
① 摂食嚥下にかかわる筋と摂食嚥下障害の原因 43
② 老嚥との違い 44
③ 診断方法と発症パターン 45
④ 治療方法と多職種包括的ケア 45
6.認知症の進行と摂食嚥下障害 47
① アルツハイマー病(AD)の進行と摂食嚥下障害 48
② レビー小体型認知症(DLB)の摂食嚥下障害 51
7.薬剤性の摂食嚥下障害―味覚障害も含めて― 55
① 薬剤性摂食嚥下障害 55
② 薬剤性摂食嚥下障害を防ぐために 59
第3章 診察時にできる老嚥と摂食嚥下障害の評価 61
1.診察時にできる摂食嚥下スクリーニングテスト 62
① 摂食嚥下スクリーニングテストの目的 62
② スクリーニングテストの条件 63
③ スクリーニングテストにおける感度や特異度について 63
④ 実際のスクリーニングテスト 63
⑤ 理想的なスクリーニングテストとは 66
⑥ 安全なスクリーニングテストのために 67
2.診察時にできる老嚥の評価:EAT—10 69
① EAT—10について 69
② 食形態と舌圧の関連 71
③ 高齢者の栄養に関して 71
3.診察時にできる口腔機能と口腔環境の評価 74
① 口腔機能の低下 74
② 口腔機能評価項目 75
③ 口腔環境の評価項目 77
4.診察時にできるサルコペニアの摂食嚥下障害の評価 82
① 摂食嚥下障害の原因とサルコペニア 82
② 急性疾患がもたらすサルコペニア進行の理解:今こそ暗黒時代の終焉を 83
③ 悪液質に関連したサルコペニアの摂食嚥下障害と評価 84
④ 高齢者におけるサルコペニアと嚥下障害の関連:先行研究レビュー 84
⑤ サルコペニアを念頭に置いた摂食嚥下障害の評価 85
5.サルコペニアの摂食嚥下障害診断フローチャート 88
① サルコペニアの摂食嚥下障害における診断の基本的な考え方 89
② 嚥下関連筋群の筋肉量 89
③ 嚥下関連筋群の筋力 89
④ サルコペニアの摂食嚥下障害の診断方法 89
⑤ サルコペニアの摂食嚥下障害診断フローチャート 90
6.診察時にできる認知症の摂食嚥下障害の評価 93
① アルツハイマー病(Alzheimerʼs disease:AD) 94
② レビ―小体型認知症(Dementia with Lewy bodies:DLB) 96
③ 前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia:FTD) 96
④ 家族の訴えのアセスメント~その“食べられない”は本当に摂食嚥下障害ですか?~ 97
⑤ 外来と訪問,病棟ラウンド,ミールラウンド 97
第4章 老嚥と摂食嚥下障害のリハビリテーション 99
1.診察時にできる老嚥に対する摂食嚥下訓練 100
① 筋力増強訓練実施にあたって 100
② 嚥下筋力増強訓練 101
③ 機能を維持するために 102
2.診察時にできるオーラルフレイルに対する口腔ケアと訓練 104
① 加齢とオーラルフレイル 104
② オーラルフレイル対策に有効なスクリーニングとケア 105
③ 包括的スクリーニングと口腔ケア 107
④ 口腔ケアは摂食嚥下障害の間接訓練である 108
3.診察時にできる摂食嚥下障害患者に対する薬剤調整 111
①「薬がのめていないのです…」 111
② まずは摂食嚥下障害の有無を把握する 111
③ 摂食嚥下障害があり服薬できない場合 112
④ 摂食嚥下障害はないのに服薬できない理由 112
⑤ 薬剤サイドの問題~多剤併用(ポリファーマシー)~ 113
⑥ 薬剤サイドの問題~剤形・錠剤の大きさなど~ 114
⑦「服薬」も「摂食」も同じ経路 115
4.診察時にできる摂食嚥下障害に対する嚥下調整食指導 117
① 嚥下調整食とは? 117
② 嚥下調整食指導のポイント 118
5.サルコペニアの摂食嚥下障害とリハビリテーション栄養 121
① サルコペニアとリハビリテーション栄養 121
② サルコペニアに対する栄養サポート 122
③ 摂食嚥下障害に対する栄養サポート 124
④ 栄養サポートの実際 124
6.誤嚥性肺炎に対する早期リハビリテーション 127
① 誤嚥性肺炎の評価 127
② 入院関連機能障害 128
③ 入院関連機能障害予防リハビリテーション 128
④ 早期呼吸リハビリテーション 129
⑤ リハビリテーション栄養 130
⑥ 早期退院サポート 130
7.誤嚥性肺炎に対する早期経口摂取 133
① 誤嚥性肺炎の原因と複合した背景 133
② 肺炎の診断を受けた要介護高齢者の絶飲食と床上安静の弊害 134
③ 誤嚥性肺炎患者への包括的ケアとリハビリテーション 136
④「誤嚥」を予防し安全で自立性を高める食事介助技術 138
⑤ 高齢者肺炎患者への早期経口摂取の成果 140
8.認知症の摂食嚥下障害に対するリハビリテーション 142
① 認知症の人に対するリハビリテーションにおいて不可欠な視点 142
② 認知症の人にみられる摂食困難の特徴 143
③ 食事前に整えておくべき基本3 要素 143
④ 認知症の人の摂食嚥下障害の特徴とリハビリテーション 143
9.摂食嚥下障害に対する歯科治療 148
① 捕食・食物の臼歯部への移送(準備期) 148
② 咀嚼運動(準備期) 149
③ 食塊の舌背から咽頭部への移送(口腔期) 151
④ 口腔癌術後の摂食嚥下障害 152
10.口から食べる幸せを守るKT バランスチャート 154
① KTバランスチャートとは 154
② KTバランスチャートの利点 155
③ 退院支援に活用したKTバランスチャート 155
④ KTバランスチャートを用いて退院支援を行った事例 156
⑤ 口から食べる幸せの道しるべ 156
11.KTバランスチャートを活用して口から食べる幸せを守った症例 159
① 患者の紹介 159
② 介入の実際 160
第5章 地域・在宅での摂食嚥下リハビリテーション 165
1.摂食嚥下障害に対する訪問栄養食事指導の実際 166
① 介入により経口摂取が増えたケース 166
② 在宅訪問管理栄養士のアプローチ 169
③ 在宅訪問管理栄養士の広がりと期待 170
2.摂食嚥下障害に対する訪問リハビリテーションの実際 172
① 在宅高齢者を取り巻く生活環境 173
② 摂食嚥下機能と食事環境,食事内容・形態 173
③ 在宅での嚥下調整食の作り方 174
④ 必要栄養量の確保 175
⑤ 摂食嚥下機能の維持・向上のために 176
⑥ 訪問STの探し方と問題点,今後の課題 176
3.NST・嚥下連絡票を活用した摂食嚥下障害の地域連携 178
① 高齢者モデル 178
② 高齢者モデルに必要な地域医療・介護連携 179
③ 地域連携ツール 180
4.嚥下リハビリテーション相談窓口と活用の実際 184
① 嚥下相談窓口の意義 184
② 神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会 186
③ 嚥下相談窓口の実際 187
④ 今後の嚥下相談窓口の在り方 187
5.食のバリアフリー:レストランでの嚥下調整食 189
① 食のバリアフリーのために必要なこと 190
② フランス料理店での嚥下調整食 190
③ 嚥下フレンチメニュー 191
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