目次
非常時のモダニズム 1930年代帝国日本の美術
- 五十殿 利治(著)
- 序章
- 第一部 帝国の美術戦略
- 第一章 もうひとつの「日本美術年鑑」と対外文化宣伝
- 1 番付から年鑑へ
- 2 二つの美術年鑑
- 3 国際連盟協会学芸協力委員会と美術界
- 4 The Year Book of Japanese Art(『英文日本美術年鑑』)の刊行
- 5 Introductionと日本美術界紹介
- 6 主要展覧会の紹介と付録記事
- 7 まとめ
- 第二章 美の聖域と競技場
- 1 芸術競技初参加
- 2 ベルリン大会
- 3 ベルリン大会が終わって
- 第三章 日中戦争期における雲岡石窟と日本人美術家
- 1 遺跡と観光
- 2 観光地としての雲岡石窟
- 3 雲岡石窟ブーム
- 4 雲岡石窟の記述
- 5 モダニストの中国旅行と写真への関与
- 6 柳瀬正夢の雲岡行
- 7 帰国後の写真の展示公開
- 8 「女」と「こども」と「平民」の世界
- 9 長谷川三郎と雲岡石窟
- 10 写真との出会い、瑛九との出会い
- 11 第一回自由美術家協会展と写真
- 12 雲岡石窟の評価と写真作品
- 13 中国旅行後の「前衛」なる「閑人」
- 結語に代えて
- 補遺 美術関係の一つの記録写真
- 第二部 越境するモダニスト
- 第四章 シベリア横断の画家と小説家によるパリ美術生活案内
- 1 シベリア鉄道の旅
- 2 林芙美子のパリ美術生活
- 3 パリの日本人社会と林芙美子
- 第五章 モダニズムの展示
- 1 企画過程
- 2 展覧会開催
- 3 反響と余波
- 4 モダニズムの展示
- 第六章 岡本太郎とスイス・コネクション
- 1 なぜスイス美術なのか
- 2 シュランデパンダン展と抽象創造協会への参加
- 3 「稀有な若人」
- 4 交友圏の拡大と美術活動
- 5 ジャコフスキと岡本太郎
- 6 一九三五年ルツェルン美術館開催の「措定、反措定、止揚」展をめぐって
- 7 「総合」の芸術
- 8 クールティヨンと『オカモト』
- 9 おわりに
- 第七章 セリグマン来日と日本の「前衛」
- 1 セリグマン来日
- 2 セリグマン個展
- 3 ネオ=コンクレティスム
- 4 セリグマンの代弁者としての長谷川三郎
- 5 瑛九にとってのセリグマン
- 第三部 帝都の展示空間上野恩賜公園とモダン銀座街頭
- 第八章 近代美術館から現代美術館へ
- 1 東京府美術館と美術館建築
- 2 美術館機能の改善
- 3 現代美術館か、近代美術館か
- 4 現代美術の「街頭展」
- 第九章 一九三〇年代東京における「街頭展」とモダニズムの新拠点
- 1 銀座の展示空間
- 2 「新芸術の為の展示室」
- 3 「ブリュッケ」における展覧会
- 4 瑛九と北尾淳一郎の二人展について
- 5 ゲオルゲ・グロツス作品及文献展示会
- 6 「写真関係の建築」と海外超現実主義作品展
- 7 板垣鷹穂の紹介記事
- 8 日本サロンと「海外超現実主義作品展」の展示空間
- 第一〇章 アマチュア写真から写真壁画まで
- 1 写真展月評への姿勢
- 2 アマチュア写真評とモダニズム批判
- 3 写真の社会性、カメラ報国、写真国策
- 4 展示、美術館、画廊
- 5 地方色と郷土芸術
- 6 日本的なるもの
- 7 ドイツと板垣月評
- 8 おわりに
- 終章
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