目次
グローバルな正義 国境を越えた分配的正義
- 上原 賢司（著）
- 序章 グローバルな正義論の主問題
- １ グローバルな正義
- ２ 本書で検討していく問い
- ３ 先行研究との関係性と本書の主張
- ４ 直近の先行研究との関係性と本書の特徴
- ５ 本書の構成
- 第一章 グローバルな正義をめぐる二つの理想
- １ イントロダクション
- ２ 現実主義的な国家主義と理想主義的なコスモポリタニズム？
- ３ グローバルな正義と正義の情況
- ４ 二つの理想とありうる非理想理論
- ５ 結論
- 第二章 国際的な援助の義務の優先性とＪ・ロールズの「援助の義務」
- １ 問題の所在
- ２ ロールズの援助の義務
- ３ ロールズの援助の義務と優先性問題
- ４ 国内的な社会正義の延長としての国際的な援助の義務
- ５ 結論
- 第三章 グローバルな正義の義務と非遵守
- １ 絶対的貧困の根絶というグローバルな集合的目標と非遵守の常態化
- ２ 消極的義務としての世界中の絶対的貧困とのつながり
- ３ 不正な状況下で私たちに要求されるもの
- ４ 結論
- 第四章 グローバルな正義と諸国家
- １ イントロダクション
- ２ 正義の射程の拡大と国家の意味
- ３ 主題としての社会の基本構造論とグローバルな正義
- ４ 各国家の相互行為とグローバルな基本構造との分業論
- ５ 結論
- 第五章 「国際的な」分配的正義
- １ 分配的正義の範囲をめぐる論争
- ２ 分配的正義の範囲と制度的関係
- ３ グローバルな分配的正義の何が問題となるのか
- ４ 国際的な分配的正義という問い立ての必要性
- ５ 結論
- 第六章 平等主義的な分配としての国際的な分配的正義
- １ イントロダクション
- ２ 国際的な分配的正義の二つのテーゼ
- ３ Ａ・ジェームズによる貿易の公平論
- ４ グローバルな制度的正義としての分配的正義
- ５ 結論
- 結論
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