目次
翻訳ってなんだろう? あの名作を訳してみる (ちくまプリマー新書)
- 鴻巣友季子(著)
- 序章 翻訳ってなんだろう?
- 翻訳ってなんだろう? 読書、批評、体験/英文和訳と翻訳の違いって?/より良い翻訳をするために/能動的に読むということ/“翻訳読書”のすすめ
- 第一章 モンゴメリ『赤毛のアン』−「小難しい言葉」を訳すと、「アンの屈折」がわかる
- デコボコを均しすぎない/飲んだくれ? ほろ酔い?−アンの過去がのぞく言葉/ぶち壊したのか? 割ってしまったのか?/ムズカシイ言葉はかみ砕かなくていい(こともある)
- 第二章 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』−「言葉遊び」を訳すと、「アリスのとまどい」がわかる
- とまどいを訳す−アリスはチェシャ猫に会いたいの?/帽子屋とウサギが狂っているわけ/pigとfigのダジャレをどう訳す?/軽く予想を裏切る/混乱させつつ面白がらせる/章タイトルはどう訳す?
- 第三章 エミリー・ブロンテ『風が丘』−「人称代名詞」を替えると、「あの人のうっとうしさ」がわかる
- 人称代名詞とのつきあい方/訳文の世界観は出だしで決まる/想像と夢想のちがい/なにを書いて、なにを書かないか/ヒースクリフは「寡黙な男」という幻想
- 第四章 エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』−「まわりくどい文体」を訳すと、「恐怖の源」がわかる
- くねる文章の非効率につきあう/読者を安心させない/一瞬、見せておいて…/心理的なギャップ/主役はだれ?
- 第五章 サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』−「口癖」を訳すと、「ホールデン少年の孤独」がわかる
- タイトルは「空耳」から/反抗する自己紹介/警戒、不安、孤独は口癖にあらわれる/なぜ言い切らないのか?/受け入れてくれるyou/語り手のハートと言葉の距離
- 幕間 訳しにくいものワースト5−詩、ジョーク、言葉遊び、皮肉、悪態は、翻訳五大難関!?
- 中身が大事か、器が大事か、それが問題だ/定型がある方が訳すのがむずかしい?/ダジャレ、皮肉、悪態、これらも難題だ/作戦その1/作戦その2/作戦その3
- 第六章 ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』−「完壁すぎる英語」を訳すと、「イライザの痛み」がわかる
- 花売り娘の言葉を訳すには!?/言葉の違いによる階級意識/目から鼻に抜けるような訳文を/気高い、哀しみの木霊
- 第七章 ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』−「毛糸の色の違い」を訳すと、「まなざしの移ろい」がわかる
- 文体の特徴/語り手の特権/じょじょに「声」が強くなる/会話と地の文がくっつく/毛糸の色が変わる?/人は知っている色しか見えない
- 第八章 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』−「紳士淑女の敬称」を訳すと、「ご近所さんの見栄」がわかる
- あらゆる騒動の元にある「限嗣相続制」/登場人物たちは貴族じゃないの?/貴族・ジェントリーの称号と敬称/それ、ほめ言葉なの、嫌味なの?/出自、称号、お金、一番ものをいうのはどれ?/相手に言わせる話術/根底にある批評精神
- 第九章 グレアム・グリーン『情事の終り』−「行間」を訳すと、「男たちの第二ラウンド」がわかる
- 行間の空気を読みとる/男同士のマウンティング/“いいかげん気づけよ”のas though/ひそやかな代名詞/反撃のand
- 第十章 マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』−「心の声」を訳すと、「ボケとツッコミの構造」がわかる
- 語り手が登場人物と一体化する/いちばん訳しにくい「過去のなかの未来」/sheは「彼女」ではない/ボケとツッコミの波を乗りこなそう/ジレンマとうつろな心
- あとがき
- 講師訳例
- 参考文献リスト
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