目次
- 序章 問題提起としてのダイオキシン論争
- 第1章 「ダイオキシン問題と呼ばれていた問題」を捉えるために
- 第1節 「科学的に厳密なダイオキシン問題」と「社会問題としてのダイオキシン問題」
- 第2節 ダイオキシン問題の概観
- 第3節 ダイオキシン論争における批判
- 第4節 社会学にとっての課題
- 第2章 科学と社会の対称的な分析をめざして
- 第1節 新しい科学社会学の構想
- 第2節 先行研究との異同
- 第3節 分析のアウトライン
- 第3章 科学者はどのように考えて住民運動に関与したのか
- 第1節 宮田秀明が所沢周辺地域に招かれるまで
- 第2節 宮田秀明にとって所沢調査はどんな意味をもっていたのか
- 第3節 科学者と環境運動の連携の実相
- 第4章 日本政府はダイオキシン規制をどのように設定したのか
- 第1節 厚生省と環境庁,それぞれによる規制開始までの流れ
- 第2節 厚生省・環境庁のそれぞれのリスクアセスメント
- 第3節 厚生省による「排出濃度の目安」と,環境庁による「大気濃度の目標」
- 第4節 対策の効果における不確実性
- 第5章 住民運動はダイオキシンという問題設定をどのように受け止めたのか
- 第1節 ダイオキシン測定値をめぐる対立
- 第2節 ダイオキシン規制の実施と公害調停運動への展開
- 第3節 公害調停運動の認識にみる「社会問題としてのダイオキシン問題」
- 第6章 ダイオキシン類対策特別措置法とその後の所沢周辺地域
- 第1節 ニュースステーション報道以前の動き
- 第2節 ダイオキシン類対策特別措置法
- 第3節 住民運動のその後の展開
- 第4節 何が産廃焼却を止めたのか
- 第7章 科学と社会はどのようにすれ違っていたか
- 第1節 各章の分析のまとめ
- 第2節 所沢ダイオキシン問題の構造
- 第3節 見過ごされていた論点を掘り下げると見えてくること
- 終章 科学社会学的分析の意義と展望
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