序論フランス絶対王政とマレショーセ
- 第一節問題設定−フランス絶対王政とマレショーセ
- 第二節研究史
- 第三節マレショーセ研究の射程
- 第四節マレショーセ関連史料
- 本書の構成
第一部組織
第一章一七二〇年のマレショーセ改革
- 第一節改革前史
- 第二節組織・編制の再編、統一
- 第三節親任官僚制の部分的導入
第二章新生マレショーセの領域的編成
- 第一節オート＝ノルマンディを特徴づける地理的諸要因
- 第二節班の設置条件と班の駐屯地の選定条件
- 第三節諸都市の比較に見る班の駐屯地の選定条件
第三章新生マレショーセの揺籃期（一七二〇〜二一年）
- 第一節新組織の成員の徴募
- 第二節新組織の財政的基盤
- 第三節新組織の活動の開始時期
第二部成員
第四章将校
- 第一節職務
- 第二節採用・就任の条件と手続
- 第三節採用・就任の実態
第五章プレヴォ裁判役人−陪席裁判官、国王検事を中心に−
- 第一節職務
- 第二節兼職
- 第三節採用・就任−手続、人選の経緯、親任官僚制運用の実態−
第六章隊員採用の条件と手続
- 第一節採用条件
- 第二節採用手続−手続に要した期間の分析−
- 第三節採用手続から見た隊員採用の実態
第七章隊員採用の実態−年齢、身長、軍隊経験−
- 第一節成員名簿
- 第二節年齢に見る採用の実態
- 第三節身長に見る隊員採用の実態
- 第四節入隊前の軍隊経験に見る採用の実態
第八章在職期間に見る隊員の人事管理
- 第一節職務の委任期間の有無
- 第二節中隊全体および個別事例に見る在職期間の実態
- 第三節班別に見る在職期間の実態
第九章退職に見る隊員の人事管理
- 第一節免職の要件とその権限
- 第二節地方長官−陸軍卿−国王による管理体制の確立
- 第三節退職時の年齢、あるいは停年の有無
- 第四節退職の形態
- 第五節退職の原因・理由
第一〇章異動に見る隊員の人事管理
- 第一節転任
- 第二節昇進
結論−王権による統治システム整備におけるマレショーセ改革の意義