目次
あなたがはじまる般若心経 ver.0 問題に出会い「自分」がわかる
- 重松 昭春(著)
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般若波羅蜜多心経 全訳
第1章 般若心経と私たちの意識活動
1 災難に見舞われたとき
大地震に遭い、死を思う/人生の諸問題/般若心経との出会い/精神を病む人に教えられる/般若心経に見る仏教のエッセンス
2 リアルワールドと意識
金星人の健康観/意識が現実に及ぼす作用/創造性と固定観念/意識がつくるエネルギーの「場」/UFOブームの到来/フォン・ブラウンとのニアミス/念写―意識が写し出す像/念写は特別なことではない/経済人が念写に理解を示す/超常能力と超心理学/科学的態度とは何か/科学、技術、技能/科学を超える「メタ」の認識体系/臨床家と「意識」―笠原敏雄/臨床家と「意識」―野口晴哉/スズキ・メソードの秘密/クリエイティブな自他非分離の意識状態
3 見えない世界と意識
科学のルーツ「オカルト」/この世の秘密についての知識/オカルトと西欧的「教
養」/特別な能力と変性意識状態/霊能者・三田光一の遠隔念写/超常能力は変性
意識状態で発揮される/「霊界」を否定した霊能者/手紙の治癒力/まだわかって
はいなかった
第2章 日本人の宿題
1 少年時代に見た外地
1930年代の大連/孤独な小・中学校時代/旧制の教育制度で学ぶ/旧制中学での主体的な学習
2教育の混乱
敗戦、そして治安維持に駆り出される/コーリャン畑の危機一髪/ゲリラと敗戦国/大学時代と音楽/ひょんなことから塾を始める/開かれていた教育の機会/旧制中学の教育を模倣する私立中学校/「学校でやらないことをやろう」
3 考え方の混乱
「赤い花」はあるか/意志と想像力/脳科学や偽スピリチュアルよりも腸/危険な流行―「グローバル」「文系vs理系」/危険な流行―唯物論
第3章 般若心経のデュアル―「縁起」と「空」の関係
1 科学者の視点と般若心経
コンピュータと「でき太くん」/「無相」―素粒子からも色受想行識からも離れる/「空」という本質、「縁起」という現象/科学者・岩根和郎の般若心経論/共鳴するマントラ/清水博の〈いのち〉と「場」の哲学/居場所と共創
2 ありえない事件にどう向き合うか
まじめなN君、盗難に遭う/「君はぼんやりしている」/N君、仕返しをする/問題を「チャンス」として受けとめる/「無明」の常識を超える
3 対話を通して変わっていく
盗みは悪いことか?/盗みとは何だろう?/からだの中の水は自分のものか?/水は、からだを出たり入ったりする/人間は自然と共に存在している/盗みは「怨憎会苦」のひとつ/ふたたび、盗みとは何だろう?/善人が天国に行けず、悪人が天国に行く/N君は反省文を書き、復学する/「意業」で転換された意識
4 宇宙意識から現象を見る
量子真空―すべてが結びついた「場」/量子力学と光の湧き出し現象/物理学者・保江邦夫が認める地球外生命/折り畳まれた宇宙
第4章 メディアとしての般若心経
1 神と悪魔
仏教は現世利益を否定しない/エゴイズムの種、現世利益/科学の装いで現れる黒魔術/悪魔の正体/意識の「場」はスピリチュアリズムとは別/供養とお墓が必要な理由/日本人と宇宙意識/死は人生の卒業式
2 問題は解決を求めて現れた
人間は人間になる「生き方」をする/子どもの問題と親の意識/「諸法無我」と「諸行無常」は別の概念/意識は「空」に根ざし「縁起」に現れる/「諸法無我」と「色即是空」は表裏一体/難問があるから意識を転換できる/またしても病から救われる/人間に与えられた「自分」を知るチャンス
般若波羅蜜多心経 全文(漢訳)