目次
蔣介石の戦時外交と戦後構想 1941−1971年
- 段 瑞聡(著)
- 序章 革命と戦争の世紀における蔣介石
- 一 蔣介石の新たな評価に向けて
- 二 先行研究とその課題
- 三 本書で使用した史料
- 四 蔣介石の政治理念・外交戦略と戦後構想−本書の問題意識と構成
- 第一部 戦時外交と戦後構想
- 第一章 太平洋戦争勃発以前の外交戦略
- はじめに
- 一 カリーの中国訪問と蔣介石の抗日、反共、民主主義意識
- 二 日ソ中立条約と蔣介石の対応
- 三 独ソ戦の勃発と中独断交
- 四 日米交渉と蔣介石の対応
- おわりに
- 第二章 一九四二年のインド訪問
- はじめに
- 一 近代以降の中印関係と蔣介石の歴史的使命感
- 二 太平洋戦争勃発後の中国とインド
- 三 蔣介石による英印関係の調停
- 四 英印関係の悪化と調停の失敗
- 五 中華思想、反帝国主義、アジア意識の関係
- おわりに
- 第三章 太平洋戦争前期における戦後構想
- はじめに
- 一 戦後国家計画と世界平和会議の準備
- 二 「中国之命運」と戦後国家構想の具体化
- 三 憲政実施の準備
- 四 守勢国防構想と首都の決定
- 五 「太平洋憲章」構想とアジア諸民族の独立
- 六 イギリスとの条約締結の拒否と向米一辺倒政策
- 七 戦後国際機構の構想
- 八 対日戦後処理
- おわりに
- 第四章 国連の成立と国際的地位の向上
- はじめに
- 一 国連設立提唱の背景
- 二 ダンバートン・オークス会議と蔣介石の対応
- 三 サンフランシスコ会議における外交成果
- おわりに
- 第二部 戦後処理と日中、米中関係
- 第五章 戦後初期の対日講和構想(一)
- はじめに
- 一 「以徳報怨」演説と対日講和方針
- 二 対日講和条約審議委員会の成立と組織構造
- 三 対日講和をめぐる外交部の談話会
- 四 各グループの講和構想
- 五 国民大会代表らの対日講和要求
- おわりに−対日講和構想の挫折
- 第六章 戦後初期の対日講和構想(二)
- はじめに
- 一 パリで起草された「対日講和条約草案」
- 二 「外交部対日講和条約稿」の内容と特徴
- 三 台湾敗走後の「日華平和条約初稿」
- おわりに
- 第七章 戦後初期における対日関係の模索
- はじめに
- 一 張群訪日の背景
- 二 マッカーサー、芦田、宇垣との接触
- 三 帰国後の活動
- おわりに
- 第八章 「中国白書」の衝撃と米中関係の動揺
- はじめに
- 一 蔣介石の復権、再び表舞台へ
- 二 「中国白書」への対応
- 三 「中国白書」が国民党政権に与えた衝撃
- おわりに
- 第三部 継続革命論と正統性の争い
- 第九章 第三期国民革命の中心理論の構築
- はじめに
- 一 国民革命中心理論の醸成
- 二 国民革命中心理論の初期段階−「国民革命の本質と目的」
- 三 中心理論の確立−「反共抗ソ基本論」の登場
- おわりに
- 第一〇章 「二つの中国」問題と国連代表権
- はじめに
- 一 「二つの中国」問題の発生と中共政権の外交戦略
- 二 国府代表団のギニア訪問と「二つの中国」問題の表面化
- 三 国連代表権をめぐる対アフリカ工作
- おわりに
- 終章 革命理念から戦後構想へ
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