目次
戦争と日本アニメ 『桃太郎 海の神兵』とは何だったのか
- 佐野 明子(編著)/ 堀 ひかり(編著)
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序 章 なぜ、いま、『桃太郎 海の神兵』を再考するのか 佐野明子/堀 ひかり
1 日本初の長篇アニメーションにして国策映画
2 方法論――映像テクスト分析と映画学
3 アニメーション研究での本書の意義
4 『海の神兵』の先行研究について
5 本書の構成
第1章 『桃太郎の海鷲』の思い出 渡辺 泰
第2章 戦時下のユビキタス的情報空間――『桃太郎 海の神兵』を題材に 大塚英志
第3章 『桃太郎 海の神兵』の異種混交性――テクストの越境性とナショナリズム言説について 堀 ひかり
1 「日本の漫画映画」を確立したい
2 「日本の漫画といふ型」「新しいタイプ」としての『海の神兵』
3 芸術映画社と「文化映画」
4 「文化映画的要素」と「娯楽的要素」
5 「芸術性」とフルアニメーション、そして『ファンタジア』
第4章 『桃太郎 海の神兵』における表象のユートピア――虚構のリアリティーならびに〈擬獣化〉の起源 秦 剛
1 「海鷲」の作られる身体
2 擬人法のメカニズム
3 ジャングルの虚構と現実
4 「特攻死」と「擬獣化」の時代
コラム 中国で先行封切りされた『桃太郎の海鷲』 秦 剛
第5章 戦時下映画業界の統制とアニメーション――文化映画会社統合と軍委嘱映画 木村智哉
1 松竹によるアニメーション映画製作
2 文化映画製作会社と「委嘱映画」
3 情報局による文化映画会社の戦時下統合
4 軍からの委嘱映画製作
第6章 『桃太郎 海の神兵』の実験と宣伝 佐野明子
1 影絵アニメーションの新規性と意義
2 ミュージカルの宣伝力
3 音楽と映像の同期
4 色彩と空間の演出
5 物語映画の話法をもつアニメーション・ドキュメンタリー
6 マルチプレーン・カメラによる対比的な空間とアニメティズムの萌芽
第7章 セルロイド上の帝国と冷戦――韓国初長篇アニメーション『ホンギルドン』における「庶子の美学」 キム・ジュニアン
1 北宏二/キム・ヨンホァン、「少年倶楽部」から『桃太郎 海の神兵』へ
2 シン・ドンホン、漫画からアニメーションの製作へ
3 『ホンギルドン』に至るまでの韓国アニメーションの動力学
4 在韓USISという役者、そして「自由世界」を演じるアニメーション
あとがき 佐野明子/堀 ひかり
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