目次
アジア遊学 266 大日本帝国期の建築物が語る近代史
- 上水流 久彦(編)
-
序言 大日本帝国期の建築物が語る近代史―過去・現在・未来 上水流久彦
Ⅰ 大日本帝国期の建築物を俯瞰する
東アジアにおける日本の支配と建築 西澤泰彦
大日本帝国と海外神社の創建 中島三千男
旧植民地の建築物の現在―多元的価値観の表象 上水流久彦
Ⅱ 大日本帝国に建築物を刻む
帝国が残した国立博物館と戦後の社会 藤野陽平、パイチャゼ・スヴェトラナ
帝国日本の南北に建設された製糖工場と社宅街 辻原万規彦
開拓と宣教のせめぎ合い―北海道のキリスト教建築にみるまなざしのポリティクス 藤野陽平
樺太期の「産業」の遺構は何を伝えるのか 平井健文
Ⅲ 大日本帝国期の建築物を利活用する
「満洲」日本統治期の建造物の今―満洲映画に映された中国東北地方の建造物を中心に
林 楽青
監獄博物館とノスタルジア―ダークツーリズムを暗くするもの、明るくするもの 藤野陽平・芳賀 恵
紅楼の現在―台湾社会の写し鏡の場としての歴史遺産 上水流久彦
「日本」と「近代」を観光化すること―韓国・九龍浦の事例から 中村八重
帝国医療の想起と忘却―旧南洋群島の病院建築物から 飯髙伸五
台湾東部における神のいない「神社」 西村一之
東アジアにおける建築系産業遺産の保存と活用 市原猛志
Ⅳ 大日本帝国期の建築物を保存する/破壊する
市庁舎は誰のもの?―国登録有形文化財・大牟田市庁舎をめぐる事例より 永吉 守
沖縄の近代の語られ方―沖縄戦で消えた建築物 上水流久彦
台湾の日式建築を残す人びと―何を想い、いかにたたかったのか 渡邉義孝
近代化と戦災の記憶を残す―旧広島陸軍被服支廠をめぐって 高田 真
外国の社会・文化 ランキング
外国の社会・文化のランキングをご紹介します外国の社会・文化 ランキング一覧を見る