サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

目次

     序 章 両大戦間期とおじさんをめぐる研究前史


    第Ⅰ部 おじさん文学論

     第1章 おじさん文学論に向けて
       1 大所帯家族から近代市民家族へ
       2 アヴァンキュレート
       3 父なき社会の息子の文学
       4 母の兄弟の敗北――ザッパー『プフェフリング家』
       5 代理父としての他人のおじさん――トーマ『悪童物語』
       6 おじさん概念の拡大

     第2章 旅するおじさんの文学
       1 旅の途中の母の兄弟――エーリカ・マン『魔法使いのムックおじさん』
       2 母の兄弟から他人のおじさんへ――エーリカ・マン『シュトッフェル、海を飛んで渡る』
       3 かつて旅した他人のおじさん――シュナック『おもちゃ屋のクリック』
       4 永遠の大学生またはおじさんの時間感覚――マッティーセン『赤いU』
       5 読書する少年たち
       6 旅に出られなかった甥たちへ

     第3章 旅するおじさん文学として読むケストナー『五月三五日』
       1 五月三五日のリンゲルフートおじさん
       2 空想と現実のはざまで
       3 慌てない、争わない
       4 おじと甥の距離
       5 おじの遺言
       6 弱い大人でいる勇気
       7 ケストナーの旅する
       8 リアリスト・ケストナーの矜持

     第4章 プロレタリア児童文学に見る父殺しとおじさんの交換
       1 アレックス・ウェディングと『エデとウンク』
       2 『エデとウンク』のあらすじと語りの特徴
       3 父殺し
       4 おじさんの交換
       5 「男の物語」を支えるもの
       6 父を殺さず、おじさんもなく

     第5章 父なき家庭の母娘あるいはおばさん文学の(不)可能性
       1 一九三〇年代初頭の五つの少女文学
       (1)エルフケン『ニッケルマンのベルリン体験』
       (2)ベルゲス『リゼロット、平和条約を締結する』
       (3)アルンハイム『ルッシュの成長』
       (4)ヒンツェルマン『ベルベルが街にやって来た』
       (5)ホーラート『ハネローレ、大都会で暮らす』
       2 父の不在あるいは不可視化
       3 おじさんの存在感
       4 母と娘のアンビバレントな関係
       5 おばさん文学の(不)可能性
       6 対等な男女関係の模索
       7 早すぎた新しい家族


    第Ⅱ部 聖家族から遠く離れて

     第6章 季節はずれのクリスマス―― 一九三三年ドイツのふたつのクリスマス児童文学
       1 近代市民家族と一九世紀ドイツ語圏のクリスマス文学
       (1)近代市民家族とドイツ児童文学の誕生
       (2)一九世紀ドイツ語圏のクリスマス文学の変遷
       2 ケストナー『飛ぶ教室』
       (1)クリスマスプレゼントの脱ロマン化
       (2)幼子キリストの理想と現実
       3 シュナック『おもちゃ屋のクリック』
       (1)威厳をなくしたサンタクロース
       (2)誰のものでもないクリスマスツリー
       4 真夏のクリスマス

     第7章 ベルリンを移動する子どもたち
       1 観光客の視点――ケストナー『エーミールと探偵たち』
       2 無賃乗車と一攫千金――ドゥリアン『木箱から現れたカイ』
       3 都心に背を向けて――ウェディング『エデとウンク』
       4 デパートの喧騒――エルフケン『ニッケルマンのベルリン体験』
       5 都会で生きる子どもの心得

     第8章 ロマの子との接点
       1 共同生活による相互理解――ホラント『いったいぜんたいどうしたものか』
       2 子の連帯と大人の偏見――ウェディング『エデとウンク』
       3 ロマの父娘の密着――ミハリ『ミヒャエル・アルパートとその子ども』
       4 「この世のすべての人間の正義と平等と自由」に向けて

     第9章 父の世界を継ぐ娘――ナチス少女文学が生まれる時
       1 少女の夢はカーレーサー――レズニチェク『パウラの捜査』
       2 自動車業界の理想と現実――ランゲ『車を運転する少女』
       3 家の庭の再生――ホルシュタイン『労働奉仕するドーラ』
       4 亡き父を同志として――ランゲ『ヴォルター農場にて』
       5 美化される父の世界とおじの無力化

     終 章 ヒトラーユーゲントに至る病とおじさんの効能

    あとがき
    図版出典一覧
    索  引
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。