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目次

老いてはネコに従え (宝島社新書)

  • 養老 孟司(著)/ 下重 暁子(著)
    まえがきにかえて 養老孟司

    第一章 ネコと暮らせば
    養老さん、危機一髪
    「独立した人格」をもっていた、まる
    気がつけばそこにまるがいた
    「鳥」になった最愛の猫・ロミ
    ものいわぬ猫たち、それゆえの魅力
    媚び猫なんてみたくない
    「血統書つき」には信用を置かない
    モグラが部屋を走り回っていた朝
    猫は体の声を聞く
    生き物としてお粗末な人間
    八五歳を過ぎて、まるの気持ちがよくわかるように
    無駄な抵抗はしない

    第二章 ヒトという病
    「ともあろうものが」という呪縛
    小言や説教を聞き流す力
    北朝鮮のマスゲームをみると今でもゾッとする
    飲兵衛は本音で喋るからいい
    邪魔にならない相手と一緒にいるだけ
    放っておけば子は育つ
    死に集中すると生を見失う
    「産めよ殖やせよ」なんて余計なお世話
    原理研の学生が抱えていた心の闇
    日本型の秩序は必ず「暴力支配」になる
    オレオレ詐欺、恐るるに足らず
    日本は自然災害でしか変われない
    「意味を求める病」とは
    まるみたいに、成り行き任せが一番いい

    第三章 90歳の壁
    「まだ生きていたんですね!」
    予定調和で死を迎えたくない
    ICUのベッドで「お地蔵さんのお迎え」
    散り際には、きれいな眼をした猫を抱いて
    亡くなった人たちの背後霊が乗っている
    故人への「思い」を出すから「思い出」
    目下の心配は「標本の壁」を越えられるかどうか
    死への歩みも「インシャ・アッラー」
    一夜にして世界のみえ方が一変した
    縛られていたほうが楽である
    社会を無視して生きていくことはできない
    敗戦時、母に渡された白い薬包
    社会は「と思ってる、と思ってる」の連鎖で出来ている
    養老先生、大学を去る
    象牙の塔、その終わりの始まり
    ポリコレ合戦に堕した学生運動
    ネットフリックスで「ニュー・トリックス」を楽しむ
    英国式ユーモアを培った、陰鬱な自然環境
    一生懸命遊ぶために仕事をしている

    第四章 まるに始まり、まるに終わる
    教育が子どもの「好き」を削ぐ
    唯一の友達は蜘蛛だった
    養老さんが嫌いな虫
    ヨーロッパの連中はろくなことを考えない
    一番のSDGsは人を減らすこと
    「地震待ち」の理由とは
    腐臭漂う、日本の「残りかすの残りかす」
    「アメリカ世」から「中国世」へ
    時代が悪くなることで人が輝く
    日本人の感性の根っこにあるのは「自然の強さ」
    「日本人は清潔病です」
    自然の側が虚を突かれた
    一夜にして消えたタケノコ
    犬をつないでおくという不自然
    子どもは一日にして慣れる
    生きる力を取り戻せ
    まるのようになれたら

    あとがきにかえて 下重暁子

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