目次
ケアしケアされ、生きていく (ちくまプリマー新書)
- 竹端 寛(著)
- はじめに
- 第一章 ケア? 自分には関係ないよ!
- 一 「迷惑をかけるな憲法」
- 他人に迷惑をかけてはならない/都合のいい子!?/大人から学んだ「いい子」
- 二 しんどいと言えない
- 意見を表明する権利/他人の顔色をうかがう/苦しいことと苦しみ
- 三 自分自身を取り戻す
- ゼミで涙を流す学生/ペラペラしない他者/about‐nessからwith‐nessへ
- 四 面倒な中に豊かさがある
- ケア不在を超えるために/自分の魂に迷惑をかける?
- 第二章 ケアって何だろう?
- 一 確かに面倒なのだけれど
- めっちゃ可愛く、めっちゃややこしい/存在をぶつける/意見表明の主体としての子ども/一方的にケアされる存在ではない!
- 二 自分へのケアと他人へのケア
- 子どもの「開かれ」/自分の人生へのリミッター/忖度の危機/作られた悪循環/偽解決を超えるために
- 三 他者へのケアの前に
- 支援か支配か?/関係性のダンス/同調圧力に異を唱える/誰へのケア?
- 四 互いが気にかけあう
- 自分へのケア/共に思いやること/with‐nessで生活を回す/何を見ようとしてこなかったのか
- 第三章 ケアが奪われている世界
- 一 ケアのないわたし
- ケアレスとはなにか/同調圧力と「空気を読む」/自己責任とわきまえ/ケアレスな社会
- 二 「昭和九八年」的世界
- 労働ファースト/最も眠れていない国/頑張れば報われる、の呪い/前時代の大成功、ゆえに
- 三 標準化・規格化の「大成功」の陰で
- 昭和の成功を支えたもの/銀行型教育システムへの囚われ/「正解」幻想/昭和的価値観の限界
- 四 ケアの自己責任化を超えて
- 「発達」の「障害」?/置き去りにしてきたケア世界/自分が学んだことはこれなのか!/「ちゃんと」のリミッターを外す
- 第四章 生産性至上主義の社会からケア中心の社会へ
- 一 生産性とケア
- 誰のための、何のための効率?/男性中心主義の外にある世界/能力主義の呪縛/「生産離脱者」の排除
- 二 責任の共有化で楽になる
- 依存先を増やす/関係性に基づくケア/懲罰ではなくエンパワーする責任/切り分けるのではなく、分かち合う責任
- 三 共に思い合う関係性
- 中核的感情欲求と向き合う/生き様の理解と支援/迷惑をかけるな、より大切なもの/他者の他者性に気づくこと
- 四 ケア中心の社会へ
- 己の唯一無二性とも出会い直す/魂の脱植民地化/葛藤を共に味わい社会化する/できる一つの方法論
- おわりに
- あとがき
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