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ナイアガラ・コンサート83のアルバム特集が充実
2019/04/27 16:00
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投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと愛読者というわけでもなく、その時々の特集で気になったものがあると買い求めていた雑誌なので、2019年4月号は大滝詠一初めてのライヴ・アルバムの特集ということで手にしました。
木村ユタカ氏の文章は、このアルバムの紹介をしつつも、ライヴ自体の紹介であり、氏自身がその場にいたということがたびたび書かれていて、うらやましいような何というか微妙なものでした。
全曲ガイドはこの雑誌の特徴の1つでもあるので、それぞれの曲の背景なども書かれていて面白く読めました。
村松邦男氏のインタビューは、アルバムに収められたライヴのことだけでなく、大滝詠一のライヴについて縦横無尽に語られており、ナイアガラをはじめとする音楽を普段から聞きつけている私にとっては面白い話でした。
サエキけんぞう氏の文章も、このアルバムについてというよりは、大滝詠一のライヴ全般について語られていました。
あとは、大滝詠一のライヴ記録やアルバム解説で資料的に読めるものです。
このところ私が買い求める『レコードコレクターズ』は、このように特定のアルバムを特集したものが多く、実際のアルバムに収められている(あるいは収められていない)ライナー・ノートの代わりとして読んでいるところがあります。なので、この号はそういった意味では少し物足りなかったものの、大滝詠一という人を知るという意味では充実していたように思います。
それ以外には、杉真理のインタビューや鈴木惣一郎インタビューで語られたノン・スタンダード・レーベルのこと、「トミー・リピューマの仕事」と題された特集が面白かったです。
それにしてもこの雑誌はやはり、2019年の新譜はなかなか扱わないのですね。