紙の本
いじめの本質
2016/02/16 02:40
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校を定年退職し、「プロ教師の会」の代表を務める諏訪氏が、学校や教師の本音を綴る。指揮者と呼ばれる人や、マスコミにも言及、現職の教師の立場では言えなかったことを書こうとする姿勢は買うが、では、どうすればいいのか。解決策が見えない不満が残る。
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学校の先生という立場からみた「いじめ」の本。なるほどなぁと思う部分が多かった。マスコミで報道されるいじめ問題を見ていても、いつも学校ばかりが責められて、そういうところにものすごく違和感を感じていたんだけれど、すっきりした。そもそも先生と教師が平等ということになって秩序が乱れておかしくなったとか、いじめって何なのか、何で加害者は守られ逮捕されないのか、犯罪じゃないのか。うまく説明できないけれど、いじめは気をつけていれば見つけられるなんてないと思う。子どもは必死で隠そうとしているのだから。子供にどう接するべきか、親が、地域の大人が考えなくてはいけない。
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教師の視点からいじめ論議を検証した本。子どもが社会的な個人へ成長する跳躍の過程に、いじめが組み込まれている。教師は「いじめは必ず発生する」として、対策を講じる必要があると主張する。
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諏訪さんの本にしては、読みづらい本でした。いろいろいいたいことがありすぎて、話が散らばったような、そんな感触があった気もする。
でもこのひとがいうように、いじめはあるものだという前提に立ったうえで、いじめをどういうふうにとらえるのか、減らしていくためにはどうすればいいのか、ということを考えたほうが、よっぽど生産的ではあるように思う。
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いじめ論の多くは「いじめ」をいかに無くすかという論点で書かれている。しかし、諏訪さんはいじめは子供の生活では必然的に生じるという論から出発している。
本当のことを言えば相手は分かってくれると思っている人は多いが、本当のことを言うことは実に恐ろしい結果になることが多い。たいていの場合は、本当のことを言うと人と人の繋がりは壊れてしまう。
いじめも自分の思っている本当を相手に押し付けようとすることから発生する。子供たちは、本当のことを言うことが正しいと信じているかぎりいじめは無くならない。子供たちが学校や家庭で自分の正義を相手に押し付けないという作法を学ばさせる必要がある。