サイト内検索

詳細検索

送料無料(~12/31)

[CPあり]2016年年間ランキング【ランキングTOP】(~12/14)

hontoレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

2014/05/09 13:47

投稿元:ブクログ

こないだ秋葉原いって、表通りに面したごく普通の明るい本屋でマンガをみていて、すこし歩いたらほー。というくらい趣がかわったことがあり、いやまあ、ありていにいうとエロマンガばっかのコーナーにはいりこんだんですな。

海外でそんなコアかつ危険でない体験をすることはないので比較はできないけど、日本っておよそ、マンガはエロであってもものすごく好みが細分化されているのだな、と思ったわけです。ロリコン、巨乳、劇画ちっく、ホモ、レズ、SM、老人、肥満、プラスグロなどなど。
正直グロが入るとあるていどホラー要素、猟奇要素が入ってくるので自分のエリアとも重なり、あまり好みではないけど耐性はある。なんか立派な方も研究をしていらっしゃる。研究書といえどもなんとなく、「職業、いやいや研究に貴賤なしでしょうねえねえ」みたいにこの本を手にしてみたりなんかして。

で、結果からすると、さらなる趣味(エロ)の細分化に驚きもしたし、ロリコンブームの衰退やら宮崎事件でエロ?ロリ?が弾圧された話、手塚作品とエロなど、楽しく読めました。巨乳の表現など、ビジュアルの変化への言及も面白かった。

ごっそりホモレズの部分やら同人誌系が抜けて、といったらいいすぎだけれど、そこは増補版でもカバー出来なかったのかなあ、初版は2006年だからまた状況も違ったのかな?
とか、まったく時代考証もせずにこじつけの独りよがりで納得。
ただ、エロマンガの系譜に手塚作品まで含めつつ、松本零士作品がスルーされていたのは意外。クイーンエメラルダスといい、鉄郎とメーテルのキスシーンの衝撃への言及が、まるでなしとはこれいかに?

2014/08/02 11:36

投稿元:ブクログ

「エロマンガ」の歴史と現在を詳細に分析した労作。第1部は戦後から現在に至るまでのエロマンガの歴史を描出する。源流としての手塚治虫、直接的な創始者たる石井隆、エロマンガの表現の幅を広げた山本直樹……エロマンガのの周辺も含めて多くの作家が紹介される。第2部は、そうして発展したエロマンガの現状をジャンル別に分析。ニーズに応じて細分化されたジャンルのそれぞれを見ていくことで、エロマンガの見取り図が立ち現れる。

「エロマンガ」っていうのは文化的には傍流中の傍流もいいとこのジャンルで、もっぱらオナニーの用具として「低俗」で「有害」で文化的には圧倒的な「低位」として取り扱われる。でも「実用」重視であるがゆえに、時代の空気や意識がダイレクトに反映されるし、そこには多くの表現の冒険がある。
考えてみれば、実用の具である以上、そこには欲望の表出がダイレクトに行われるし、セックスというものが必然的に2者以上の人間(場合によっては人間以外も)の関係性そのものでもある。あるいは、性愛表現は不可避的にジェンダーにかかる問題へも踏み込まざるをえない。
だから、そこに深い洞察と高度な表現が生まれてもなんら不思議なことはない。そこのところを鑑みるなら、エロマンガだからこそ描けるなにものかがある。

2016/01/10 21:13

投稿元:ブクログ

第1部「エロマンガ全史」は、手塚治虫の記号絵に孕まれたエロティシズムを解読することから始まり、1970年代の「三流劇画」ないし「エロ劇画」と呼ばれるジャンルの隆盛と、80年代以降のロリコン・ブーム、そして遊人の『ANGEL』や上村純子の『あぶない! ルナ先生』が被った「有害図書問題」と90年代以降の「抜き」と「萌え」における新しい展開などが、簡潔ながら手際よくまとめられています。

第2部「愛と性のさまざまなカタチ」は、ジャンル別の考察です。「ロリコン漫画」「巨乳漫画」「妹系と近親相姦」「陵辱と調教」「愛をめぐる物語」「SMと性的マイノリティ」「ジェンダーの混乱」の7つのテーマについて、過去から現代までのさまざまな作品を紹介しながら論じられます。

また文庫化に際して増補された「二十一世紀のエロマンガ」と題された章では、いわゆる「非実在青少年」に関する表現規制をめぐっての攻防について解説されています。

容易にその全貌を見通すことのできないエロマンガという領域の歴史をたどることのできる名著です。著者はところどころでセクシュアリティをめぐる文化的・政治的問題の所在についても言及していますが、そうしたテーマを考察の中心に置くことはなく、性描写さえ含まれていれば何でもありとでも言うべきエロマンガにおける性的嗜好の多様化と細分化を叙述することに努力を傾注しています。「あとがき」で著者自身が「不可視の王国の年代記と地図を、たとえ大雑把な代物としても書けるのは自分しかいないという自負があった」と語っていますが、まさにこの著者にして初めて可能だった作品ではないかと思います。

3 件中 1 件~ 3 件を表示