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紙の本
漢文は日本を守るために必須の教養である
2017/12/17 16:03
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投稿者:福田陽二郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代人は漢文を単なる教養としてではなく、国土を守るために活用できる。すなわち漢文史料が480年前から明らかにしてきたことは、尖閣諸島は中国が主張する中国領ではなく領土外であり、日本の領有に正当性があったという歴史的事実である。
国を守るためには歴史を継承することが必要であり、そのために漢文史料を読み解かねばならない。石井望は漢文と共に日本を守り続けている国士である。
チャイナの官製資料に国境線が明示されており、それは尖閣よりも遥か西、中国大陸付近に存在していた。官製ではない他の資料でも同様である。日本側も尖閣がチャイナ領域ではないことは明確に認識していた。また、歴代チャイナには東の海洋に進出する軍事力はなかった。これらが石井望が史料すなわち証拠から読み解く歴史的事実である。
中国は、すぐバレる嘘を平気でつく。言論の自由がなく、政府による恣意的な歴史解釈が通用する強権国家だからである。それら嘘を石井が漢文と共に逐一論破する様は、言論の自由がある国の知性の何たるかを良く表している。
単に国境線のあるなしについて論じるだけでなく、歴史を踏まえて日本による尖閣領有の正当性も述べている。
例えば中国の主張:
・尖閣諸島は日清戦争後の下関条約で清国から台湾を割譲された。尖閣は台湾の付属であったから、台湾と共に尖閣も中国に返還されるべきであった。
これに対する石井の返答:
・尖閣は清国の統治下ではなかったので、条約で日本に割譲する権限が元から無い。統治していない土地を割譲する権限があるはずがない。そもそもチャイナが尖閣を領有していたことを示す史料は一つもなく、多くの史料にチャイナ領度外だと記載されている。
このように単なる史料の提示だけではなく、領土問題を戦う論理を明示している。
尖閣への関心をきっかけに、漢文という日本伝統文化の継承も盛んになってほしい。漢文=中国語ではなく、東アジア文明圏で通用する文明の共通語であり、日本語の発展も漢文と共にあった。現代日本語でも漢字の活用がなければ高度な論理展開は不可能である。現在の中国に囚われず、日本の伝統文化としての漢文を継承していくべきである。本書では文明の言葉である漢字漢文への熱い思いも述べられており、日本の文化と伝統を守りたい保守派の人間には必読である。
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