紙の本
浅野さんは
2015/11/28 20:52
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく書いてくれてるなぁーと思うけどやっぱりなんか違う…………という違和感がある。でも表題作の天鬼越、それから補堕落はなかなか良かった。
偽蜃絵もさらっと読めておもしろかった。
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ああ、また蓮杖那智先生に会えるなんて、
それだけでも大感激。
北森先生の単行本未収録作品に、残された
プロットを公私とものパートナーである方が
完成された作品を合わせて1冊にしたもの。
どれもしっかり北森ワールドが再現されていて
大満足の1冊。
ああ、でも、これで正真正銘最後なのかな。。。
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これは酷い。
邪馬台では補完部分の境目は気にならなかったけど、本作では別人であることがはっきり分かります。ガッカリしました。
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前作の続きという感じではなく、それぞれが独立した短編集になっていました。
2人の作家さんが書かれているのですが、北森氏の本として違和感なく読むことが出来ました。
短編なので、少し物足りない感じがありますが、それはそれとしてなかなか面白い作品でした。
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真贋など、どうでもいい。何故偽書が作られたのか。重要なのはそれだけだ。奇怪な祭祀「鬼哭念仏」に秘められた巧緻なトリック。都市に隠された「記号」の狭間に浮上する意外な真相。門外不出の超古代史文書に導かれた連続殺人――。氷の美貌と怜悧な頭脳をもつ異端の民俗学者・蓮丈那智が快刀乱麻を断つ。単行本未収録の二編に、幻のプロットに基づく書下しなど新作四編を加えた民俗学ミステリー。
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表題作のほか、「鬼無里(きなさ)」 「奇偶論(きぐうろん)」 「祀人形(まつりひんな)」 「補堕落(ふだらく)」 「偽蜃絵(にせしんえ)」
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急逝された北森氏が残した七割方できていたプロットをパートナーであった浅野氏が完成させるという夢のような企みによってできあがったのが本作である。もう会えないと思っていた連丈那智や内藤三國にまた会うことができ、あのクールさと鋭い洞察力を目の当たりにすることができて満足である。三國がいつもよりも認められている気がしなくもないが、それはたぶん彼の成長の証であろう。どきどきするような一冊だった。
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『鬼無里』
『奇偶論』
『祀人形』
『補堕落』
『天鬼越』
『偽蜃絵』
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【収録作品】鬼無里(キナサ)/奇偶論/祀人形(マツリヒンナ)/補堕落(フダラク)/天鬼越/偽蜃絵(ニセシンエ)
「鬼無里」「奇偶論」は北森氏の生前雑誌に掲載されたもの。「天鬼越」は北森氏の遺したプロットに基づいたもの。他は浅野氏が書かれたそうだが、この引き継ぎ?は、成功していると思う。
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ああ……もう、新作を読むことは無いのかなぁと思っていたので、短編を読めたことは実に僥倖です。
しかしながら、後書きを読むと、浅野氏が「北森鴻の思考をなぞらえて」という箇所があり、なんだか哀しくなってしまう。
アニメのルパン三世の栗田貫一のように「山田康一のルパンの真似」を続けるのは……それはそれとして寂しい。
作家というものは、ずっと同じで有り続ける訳では無く、さらにそこから変化していくもので……、うん、ほんとにね。亡くなることで新作を読めないのは実に寂しい。
また、蓮杖那智が「ミ・ク・ニ」と呼ぶ妖しさを感じられないのは、先入観によるものとしか思えない。それから、北森氏が進めていた時の流れ(老いやら成長やら)を浅野氏が進めるのことが出来るかというと、どうだろうなぁ難しいだろうなぁと思う。(シャーロキアンが怒るかもしれないが)いっそホームズのように、それを素材として遊ぶ位の気持ちでぜひ、である。
今後は北森氏の作品を読み返しつつ、浅野氏が自らの作品を生み出すことを楽しみにしたいと思った次第です。
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もうこれで北森作品も最期かな・・・寂しいな。
浅野さん、頑張ってるけど、やっぱ違うんだよね~・・・先入観かもしれないけど。
というわけで、やっぱり残念な感はあるのですが、これにて。
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シリーズ第五弾。
ちょっと飽きた感じでなかなか進まず(¯―¯٥)
シリーズ物はお気に入りのキャラクターがいないとちょっと辛いかも。。
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また読めるだなんて思わなかった、蓮丈那智シリーズ。北森さんの作品と浅野さんの作品、どちらも正統なこのシリーズの作品としての魅力に溢れています。特に「鬼無里」の銭形平次の問題は講演会で聞いたなあ、と懐かしくなりました。
お気に入りは「奇偶論」。頑張れミクニ! と応援したくなる一作です(笑)。
表題作「天鬼越」も好き。うーむ、なんともいえず邪悪。でも民俗学ってこういう邪悪な側面も多いですよね。だからこそミステリと相性がいいのか。
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図書館で借りる。もう読めないと思っていたので正直うれしいが、短編集という事で北森さんと浅野さんの文体のクセというかテンポの違いを感じてしまって困った。悪い意味ではないが、原作者の案で書かれた二次的作品と捉えた。
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亡くなった北森鴻氏の単行本になっていない蓮丈那智シリーズの二作に、北森鴻氏になり代わり浅野里沙子氏が四作を書き足した蓮丈那智シリーズ。浅野氏が新たに追加した蓮丈那智シリーズのなかでは、タイトルにもなっ「天鬼越」がいちばん面白いが、北森氏の作品のなかに脈々と流れるペーソスのようなものがなく、やはりちょっと違うかなと感じさせてくれる。
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特に「補堕落」とか「天鬼越」とか、伝承が特にウソっぽいんだよなー。しかし、蓮丈那智ものって元からそうだったような気もしてきた。
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蓮丈那智シリーズ、5作目。
前作の「邪馬台」で見納めと思っていたこのシリーズだけに、新たに6編の新作が読めるとは。やはり書き手が変わっているためだろうか、民俗学的考察は薄く、全体的に普通のミステリになってしまっているのは否めないが、世界観を壊すことなく、書き継いでくれたのは嬉しいこと。素直に楽しめた。いろいろ批判もあるかもしれないけど、私としては那智や三國たちのキャラを失いたくない想いが強いので、今後は北森先生との共作ではなく、浅野先生なりのテイストでこのシリーズを続けてくれると嬉しいんだけどな。でも、あとがきを読むとそれも難しそう。最後の言葉に涙が出そうになった。