行政書士という法律家の世界 ２１世紀に羽ばたく日本の「事務弁護士」 改訂版 みんなのレビュー

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投稿者：カリスマ・ライター　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　「行政書士」というサムライ業に対する、世間のイメージは、役所に許認可申請を行う、高齢の方の仕事ではなかろうか。実は、私自身も、ステレオタイプで見ていたのであるが、この書により、「行政書士」が、いかに幅広い分野で、しかも深い仕事ができるかを、認識させられた。
　決して、国家資格試験の難易度とは、関係なく、権利・事実証明に関する業務ができることから、交通事故の示談や会社設立書類作成、あるいは遺言・相続関係まで、本当に大事な仕事ができることが、説明されている。司法試験に合格できる実力がありながら、資格は「行政書士」だけで十分という著者のプライドが伝わってくる好著である。
　規制緩和の波に一番揉まれて、厳しい立場にあると言われる「行政書士」というサムライ業の可能性と将来性を、見事に具体的事例を含めて示した、サムライ業及び志望者には、必読の書であると、強くお奨めしたい。