紙の本
面白がってばかりはいられない。
2005/07/18 19:06
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投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろい。科学者たちの生態が分かっておもしろい。でも、笑ってばかりはいられない。彼もまた原子爆弾製造に関わった人間である。分かっていてもやめられない科学者の性向がこの本でしっかり読みとれる。
ミヒャエル・エンデが『NHKアインシュタインロマン6』(日本放送出版協会)で、言っている「一般に、ある特定の分野で天才的な業績を成し、卓越した知能を持っている人間は、この世に他の全分野においても、意義深いことを述べることができると信じているようです。」という言葉は、ファインマンにも当てはまると思う。
下巻でファインマン自身も科学者の責任を自覚的に述べてはいますが、「科学は中立であっても科学者は中立ではない」(『NHKアインシュタインロマン5』日本放送出版協会)どころか、朝永振一郎が『科学と人間』(みすず書房)に書いているように「『科学というものの中には、罰せられる要素があるのだ』ということも忘れてはいけないのではないか」という自覚を科学者一人一人がもつ必要を感じます。
そのような意味で、おもしろいと笑ってばかりはいられないし、科学者の無邪気さを喜んで容認してばかりはいられない。そんなことを考えさせられる本です。
紙の本
研究する上でのヒントが詰まっている
2017/03/20 12:31
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投稿者:面影 - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理学の世界では知らない人がいないほど有名な、ファインマンの自伝。幼少期から、教授職に就いて物理の研究を始めるまでの過程が詳細に語られている。「必要だから」という動機よりも、「面白そうだから」という動機で研究をしてきた人なのだということがよく伝わってきた。物事を考える上での考え方や教育に対する思いを語っており、理系の人が研究する上でのヒントが詰まっていると思った。
紙の本
いっきに読んでしまった。
2001/03/03 13:52
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投稿者:you - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ファインマンさん」のことは、本を読む前はまったく知らなかった。「ノーベル物理学賞受賞者」とはいっても、この本の中で、この経歴は重要なことではないか知れない。
しかし「ノーベル賞受賞者」が、「普通の人」ならやらないような「いたずら」をしたりする。何事にも好奇心旺盛に向かっていく姿勢が「普通の人」のレベルとは違うのだろう。
いっきに読んでしまう「好読物」だ。
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著者:R.P.ファインマン
今日読み終えました。
最近ファインマンものばっかり読んでます。
大学からコーネル大学で教鞭を握っている時期のことが
書かれている。
ほんと物理学者という以前に
面白い人だ。
何事も楽しんでしまう。
ちょっといたずらすぎる面もあるけど。
しかし、物理の研究に対して
やや身が入らない時期もあったようだ。
意外だったけど、やっぱりファインマンらしく
スランプをすり抜けている。
人間、動物、自然現象、あらゆる面に関して
鋭い観察力をもっており、
さらに実験上手。
中でもナイトクラブでの経験など
一回は是非とも試してみたい。
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理系はきもい、とか、そもそも勉強嫌いとか思ってる人はこれを読んでください。ボクはこの本を小学生の時に読んだんですが、理科とか算数出来るのかっこいいな、って思ったし、それ位から算数と理科が好きになってたのを覚えてる。
そしてそれ以上にかっこいいと思うのは、この人の人間性。勉強だろうと遊びだろうとそういう区別なく、何事も楽しんでやろうという気持ちは大切だと思う。人生を楽しみたいとも思える。
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ノーベル物理学賞受賞した物理学者ファインマンの自伝。よくみるかっこいい天才列伝ではなく、あらゆる意味で『武勇伝』満載な仕上がり(笑)。ただ何回も失敗しながらいろんなものに挑戦していく姿は滑稽でもあり尊敬しちゃうとこも。
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自然科学の楽しさをあますところなく伝えてくれるのに、堅苦しさが一切なく笑ってたら読み終えてしまうという奇跡のような本。それでいて、自然科学の価値とは何かなんて真面目な話も。わが座右の書のひとつ。
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ロスアラモスでの描写が素敵。国家の一大事に参画してるって気負いは最初の頃を除いてほぼみえない。でも、重大な物理化学の局面にいるってのがありありとわかる。ファインマン自身はわかってんのかどうか怪しいけど。なんせ金庫の鍵を開けるのに夢中になってるし。その意味で、物理>国家なのが小気味いい。ていうか、国家だけじゃなく、全ては物理に超越されてるって気がする。でも(だから)、最後は爆縮型原爆の成功にボンゴ叩いて浮かれている。ハッピーファインマン。
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ファインマン先生が体験した様々なエピソードが面白おかしく書かれています。読んでみて思ったのは、彼は幼少期から科学者だったということ。天才と謳われる人々は少なからず子どもの頃から色々な物事に興味を示し、それを自分なりに納得しようと努力するものなのだなぁと。それには、親(ファインマン先生の場合は父親のエピソードが多く語られていますが)の教育が大切だと感じました。彼は幼少期から天才だった。
やはり「下から見たロスアラモス」の章は、日本人にとっては何とも言えぬ思いにさせられると思います。当時の著名な物理学者達が結集して作り出した原爆が広島に落とされた。一回目の実験が成功して携わった多くの人々が寄って集って沸いている中、ボブ・ウィルソンだけが「とんでもないものを作り出してしまった…」と嘆いていたというエピソードはとても心に残ります。また、病に伏せていた妻とのやり取りもファインマンさんらしいもので大変印象に残りました。明るくお茶目なことで有名な物理学者ですが、(当然ながらも)その人生は決して明るいものばかりでは無かったこと知り、同時に物理を志す者として色々と考えさせられる書でした。
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物理界では超天才でノーベル賞を取った偉大な方なんだろうけど、
物理以外の生活におけるファインマンもホント面白い!
上下一気に楽しんで読めました。
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2007/5/31 読了。
楽しい読み物。物理学については学ぶところがない。ファインマンさんのユーモアと好奇心旺盛な性格が分かる。
金庫破りの話は声をあげて笑ってしまった。
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物事を随分面白おかしく語る人だな、というのが第一印象だった。ロスアラモスで原爆の開発に関わったときの話なんかも読めて、面白いですよ。
個人的に印象に残っているのは、彼が生物学の講座にもぐりこむところ。猫の体の構造をつぶさに述べていくと、生物学専攻の学生たちは笑う。「そんなこと、知っているよ」と。それに対して彼は思うのだった。「なるほど、道理で4年間も生物学をやってきた君たちに僕がさっさと追いつけるはずだよ。」解剖図を15分も見れば分かることを、いちいち暗記なんてしているから、時間がいくらあっても足りないのだ、と。
さて、僕らが努力をする、一つのことに専心するその時、その分野のコアから外れた部分に一生懸命になっていることはないか?そんな悠長なことをしてる間に、頭のいいやつというのは、コアをポンと掴んでしまうのだ。そして、枝葉に時間を割いた「努力家」と肩を並べてくる・・・。
まったく、恐ろしいことだ。
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ノーベル物理学賞を受賞した事もある理論物理学者、ファインマン教授の面白エピソード。好奇心 + その答えを求める飽くなき探究心が凄い。2007/10/04
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物理学の教授の飽くなき探究心と、少年のような好奇心によって展開される。
全体を通して、なんだかかわいらしい物理学者ファインマンに出会える作品。
吹き出してしまったりするところや、少し感動するところなど、物理学の知識が全然ないわたしでも楽しめた。
というよりむしろ物理学についてはほとんど書いていない。
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とても面白かった!
ファインマンさんとはノーベル物理学賞をとったひと。
個性的で好奇心旺盛の素晴らしい人物というのがとても伺えた。
ただの好奇心旺盛の人というわけではなく、
科学に 社会的良心をもて、 という最も重要ではないかと思われることを信念としている。
私は実際こういう人に憧れます。
自分の好きなことをどんどんみつけて、そのたびに一生懸命努力できる、
というかのめりこめる才能。
この本は本当おすすめです。
Aug,2008