- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
高い評価の役に立ったレビュー
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2003/08/30 12:24
唯野教授の知識量にびっくり
投稿者:中堅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は批評理論九つを唯野教授が講義します。
そして、講義の間には、はちゃめちゃな物語が講義に疲れた読者の集中力を回復させてくれるので、講義自体は後ろに行くほど難しくなっていくのですが、最後まで読ませてくれるでしょう。
また、唯野教授の博識振りが発揮され、固有名詞があふれかえっているために、いやでも勉強になります。
そのあたりは、ちょっと嫌気が差す読者もいるんじゃないかと思いましたが、すさまじいまでの唯野教授の饒舌は、それだけでも十分に楽しめるので安心して読んでください。
「文学理論は必要です。評価する・あるいは否定する根拠なしの、曖昧主義的な批評にさらされているわが国の作家たちには、それも特にこれから小説を書き・発表する若い人々には、文学理論に立つ批評がなされることほど望ましい話はないはずです。気分しだいで誉めたり叱ったりする親ほど教育的でないものはないように、あいまい主義的な批評が若い作家を良く育てうるとは思いません。」大江健三郎-「新潮」昭和六十二年二月号「『読む』と『書く』の転換装置」
この引用された大江氏の言葉から、講義が始まります。
「本の正しい評価なんてできない」。
そこで思考停止していた私は、唯野教授の講義がとても新鮮に思えました。
低い評価の役に立ったレビュー
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2002/07/22 21:51
現代思想入門
投稿者:優樹O - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学部の教授の日常を描くことで現代思想の概要と大学教授の生活がわかる本になっている。後半の展開や講義の一辺倒っぷりはあまり出来がいいとはいえないが、これに触れるか触れないかで大学や現代思想への興味に違いが出るのは確かだ。ぜひ中学生に読んで欲しい。現代思想の入門書として適したな一冊。