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冴えない教授が自己保身と知的探求心の狭間でもがき足掻く姿をユーモラスに描く。
筒井先生のいいところの出汁が効いてる珠玉の一冊。
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大学内の権力構造などを面白おかしく解説しつつ、現代文学理論についてもパロディを用いた解説がなされてて、文学ヲタにはたまらない一冊だろう。
でも僕には文学にあまり詳しくないという要因もあるだろうけれどよくわかんなかったし面白くなかった。残念。
もっと読書してここに書かれていた内容をちゃんと理解できるようになったら、再読したいと思う。
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初めての筒井康隆がこの作品って、かなり奇特な感じもしますが…この作品は本当におすすめです。想像を絶する文系研究者のお家事情や、主人公の唯野教授による文学批評のレクチャーは、蚊帳の外・ずぶの素人の私を惹きつけてやみません。面白いなあ。さらっと書いてあるけれど、これはものすごく勉強になります。大学で文学を学ぶことに憧れている人にも、とっても楽しめると思います。
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ちょうど、大学で近代文学のお勉強をしてるんですよ。授業で、あー、何か聞いたことあるって思うのは、唯野先生の講義で聞いていたのですね。正直、普通に読書をしただけでは、講義部分は理解できません。ただ、教授たちのドタバタ感はとても面白かった。今でも、こんなことやってるのかなぁと思うと、大学の授業も今までと違う面白みが感じられる。今度、読むときは唯野教授の講義に負けないようにしたい。
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ステキな友達にオススメしてもらって読んでみました。
そんな私は文学部じゃないけど文学専攻。
唯野教授の講義、面白かったです!
「文学の批評なんてやり方しらねえやい」なんて四苦八苦してましたが、文学を学問するてのはこういうことなのね。ほー。今まで雲をつかむような曖昧さに悩んでたけど、ひとつヒントをもらったかのよう。
図書館の本だけど、買おうと思います。
講義以外の小説の部分は、筒井康隆の小説があんまり好みじゃないので(戯曲スタアのトラウマ笑)サラーっと読みました。
大学内もドロドロなのね。
せんせい達は自分の研究のためだけ切磋琢磨してほしいよ!
(無理だね・・・)
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んめっっっちゃくちゃおもしろかった。筒井氏最高。下手な授業受けたり「フッサール入門」とか「はじめての構造主義」とか読んだりするより、唯野教授の授業聞く(読む)ほうがよっぽどわかるよ。そして言うまでもなくメインストーリーがおもしろくてジョークが超イカス。
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とてもおもしろかったが、大学教授たちの描き方がひどすぎる気もした。今は、さすがにあんな教授たちはいないと思うが(自分の経験もふまえて)、かつてはあんなのがはびこってた時代があったのだろうか。あと、エイズの描かれ方もちょっと気になった。
文芸評論の講義の部分は、講義の臨場感があり、内容もとてもわかりやすくてすばらしい。
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大学の研究室に身を置いた経験のある方なら多少なりともニヤリとさせられる作品。
理工学部の現場はそこまでドロドロしていないかもしれませんが、教授人事となると…はてさて。
もっともらしく講義をしていながら突如として主観が入りまくるシーンも微笑ましい。
作中で散々苦労はされたとはいえ、私は言いたい。この果報者め!
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当時わからないなりに楽しんで読みました。文学理論って難しいんですね。(と書くと唯野教授に怒られそうな気が。)
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文学部出身じゃなくても楽しめます。
所々に出てくる手塚漫画のようなオーバーリアクションは
想像するだけで笑えました。
人事の話など、こんなことって本当にあるの?と思いながらも
いけないものを覗き見しているようなドキドキ感が味わえます。
ホモ、エイズの描写は不謹慎と思う人もいるかもしれませんが
ブラックジョークが楽しめる人なら問題ないかと。
不謹慎を笑いに変えることが多い筒井先生の作品ならではでした。
小説関係のこぼれ話なども楽しめたので、その辺りも良かったです。
欲を言うなら、次々と唯野教授の前に沸き起こってくる問題や
ラストが無難に着地してしまったのが、ちょっと物足りなかったかな。
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古典教師の薦めで購入
初めての岩波
ストーリー部分と講義部分という構成なのですが、
俺(当時高3)には講義部分は意味不明でした
しばらく「俺ってアホなんだ……」と立ち直れずw
ハイデガー?フッサール?サルトル?フーコー?
現代思想とのエポックメーキングがこの本でした
また近い内にリベンジしたい本でもあります
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これは究極のパロディか、抱腹絶倒のメタフィクションか!大学に内緒で小説を発表している唯野教授は、グロテスクな日常を乗り越えながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開していくのであったが…。「大学」と「文学」という2つの制度=権力と渡り合う、爆笑と驚愕のスーパー話題騒然小説。
文学批評の歴史も把握しながら、学内政治の事情もわかる。しかもそれがチットモお堅くなく、唯野教授の雄弁さとあいまって、おもしろおかしくわかりやすく展開していく。おもしろくてためになる1冊!
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お世話になった教授にオススメされた本。正直、大学の退屈な講義をボンヤリ聞いてる位ならこの本読んだほうがよっぽど面白いし学べると思う。
わかりやすい文学理論だけじゃなく、大学内部の権力闘争、身分と恋愛に関しても楽しめる奥行きがある。もっと早く読んでいれば…と思える本のうちのひとつ。
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-現代的作品で味わうべきはストーリイじゃありません。テクストに密着し、言語を吟味し、そして遊ぶこと-
古くから人間社会の中で尊重されてきた「宗教」。現代では「宗教」に代わる存在ともなった「科学」。その合間を漂って「肩身の狭い」というか「絶滅寸前?!」なのが「文学」ではないかしら?! 唯野教授自身の物語、および唯野教授が小説内で展開する「文芸批評講義」を読むと、文学を愛する人々の発展・成長のための「闘い」が、と~っても良く伝わってきて、「宗教」や「科学」のように大事にされないけど、「文学」だって凄いじゃない! と思わずにいられない。しかもコメディアンのように、読者をゲタゲタ笑わせながら・・・ なんて凄いことでしょ。「文学」は人間に与えられた最高の「至福」の一つだと改めて実感する。viva 筒井康隆!
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こういう教授いたらウザイなーと思いながら読んだ笑。
授業は確かに面白いけど、喋り方がいちいちウザイ教授、
そんな唯野教授の授業に夢中です。
文芸批評についてこんなに語るべきことがあるとは知りませんでした。
無知なあたしには大変お勉強になる本でした。
講義の所だけ読み返したらかなり勉強になるよ。
読み終った感想は「勉強になったなぁ」という感じ。
あとは「こういうのが書きたかったんだろうなぁ」と思った。
大学の内情がこんなんだったらもうガッカリだよ笑。