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声を出すことができない私
イルカたちと触れ合うことによって声が出るかと思ったが
まったく。
そこの研究所で仲良くなったおじいさんに恋をする。
年の差2桁。20歳以上。
彼はもうすぐで寿命だ。
突き放されそうになり、必死に声を探して…
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村山由佳さんの小説。
言葉を失ってしまった里緒が、オーストラリアへ治療のため、イルカとのふれあいを求めにやってくる。
このお話の舞台になっている島。
ブリスベンにいる時に、1度いったことがある、たぶん、モートン島じゃないかな?
JBが贈ったチェロ、フェルマータ・イン・ブルー
野生のイルカとのふれあい
里緒を支える、アレックスやタグ
自閉症をもつ、キャロル=アンと里緒やイルカ達とのふれあい
あとがきに、癒す側のことを書きたかった、と書いている村山さん。
誰かを癒す、労わるって、こういう意味なんだと思った。
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かなり最初の方は良かったんですが・・・最後の最後で俺は凹んだ。
なんでだろ…言葉に出来ないんだよな、この感情。
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村山さんの小説はほんと「その後」が気になるまま終わる
「ご想像におまかせ」なんだろうな
そういうとこも良さげ
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海、イルカ、音楽。
私の好きなものが沢山詰まったその背景に惹かれて読んでみた。
今では私の大好きな本の一つである。
結末も好き。
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読んだ後、あまりいい気分になれなかった。
最後ひどい事をしていったゲイリーがどうなったかとかも書かれていなかったし。
傷つきあいながら、相手を振り回す主人公の自覚のある優柔不断さもあまりいいものと思えなかった。
ただ、冒頭の描写は、海の鮮やかな色彩が目に飛び込んでくるようで、そこは良かった。
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現在出ている「村山由佳」の小説の最後に読んだ。
今までなぜか倦厭していたけど、読んでみたら、すごく沁みてきてよかった。
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沖縄行きの空港で買った1冊。
現地のホテルで読んでると、その季節、場所にピッタリな舞台で
読んでいて気持ちよかった。切ない。恋物語。
最初から最後まで綺麗な感じでした。
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▼概要
里緒は両親の不和、離婚のきっかけを作ってしまったと、声を失う。
父親に連れられて治療に効果的だとイルカとのふれあいを求め、オーストラリアへ。
研究所の手伝いをして暮らす彼女に、チェリストのJBが送る「フェルマータ・イン・ブルー」。
美しいその旋律が夜明けの海に響いたとき、野生のイルカが現れて―?
悪名高いゲイリーとの関係、自閉症のキャロル=アン、JBの娘・フィオナ―
心に傷を持つ人々が織りなすピュアな恋愛物語。
▼感想
読み終えても、何だかすっきりとしなくてもどかしさが残った。
マイナス思考、優柔不断な主人公に苛々させられて、あまり好きになれなかった。
ゲイリーと結局どうなったのかも書かれていない。
里緒がJBとどうなったのかも分からない。
一から十全てを書くのがいいことだとは思わない。
むしろ「ご想像にお任せ」くらいの方が好き。
だけどちょっと材料不足というか…少なくともこの後どうなったのか匂わせる文が欲しかった。
違和感があるところもいくつかあった。
ゲイリーが動物好きなのかどうかがよく分からない。
子犬を虐待したと思えば、野生のイルカと戯れ、と思えばそのイルカを痛めつける…
動物好きの私には、読んでいて痛々しくてたまらなかった。
悪いことばかり書いたので、良いところも。
「言葉の大切さ」を改めて認識させられる本。
里緒のように、本当に伝えたいことがあっても、言葉が出ないから伝えられない。
JBもフィオナに「もっと愛してると言ってあげれば」という後悔もある。
だからできるだけ、自分の気持ちを相手に伝えることの大切さを伝えた小説だと思う。
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イルカとその周りにいる人々に徐々に癒されていく少女りお。
飼いならされたイルカと野生のイルカ。老いたチェロリストJBへの思いと、暴力ものゲイリーへの思い。
自分の心の底にある気持ちを理解できたとき、彼女は少しずついやされていく。
失った声とそこから見える現実。
読んでいるだけで、その美しい情景描写に癒されます。
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『青のフェルマータ』は人物の心情面だけでなく、
物質世界での顛末をキチンと書いてほしかった。
物語が進む間、主人公たちをドキュメント番組のカメラが追っているんだけど、結局どういう番組ができて、どういう反響があって、それが主人公たちにどういう影響を及ぼしたかが書かれていないのだ。もちろん「お文学」ではよくあることなんだけど(『柔らかな頬』とかひどかった!)、村山由佳はそういうところにもケリをつけてエンターテイメントとしてもキチンと完結させてくれる人だと思っていたのでちょっと肩透かしをくらった。
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表紙の爽やかさに反して、丁寧ではあるのだが描写が容赦ない。イルカに傷をつけて傷口に十字架を埋め込むなど、私は少し苦手だった。また、私だけかもしれないが、主人公の感情の変化についていけず、読んでいて取り残されたようであまりのめり込めなかった。結末が書かれておらず、結局どうなったのかがわからないところですっぱり切れている。
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言葉を失った少女が主人公のピュアな小説。
自然が溢れる環境と、イルカ達が出てくる癒しのお話。
たまに無性に読みたくなる作品です。
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最近スポ根小説が多かったので違う雰囲気の小説を読みたいと思い、久しぶりの村山作品。
心の傷からくるストレスで声が出なくなってしまった主人公リオのお話。
オーストラリアが舞台です。
あたりまえに思っていたモノって失くしてからその大切さに気づくんだよね。
その欠けた事を埋めるのってすごく難しい事だと思います。
あと親に自分の存在を否定されることは一番辛い。
村山作品は本当に癒されます。
とくにこの小説は特別かな。
村山さんってなんでこんなに風景描写がキレイなんだろう。
行ったことない土地なのに頭の中でその風景が思い描けるんだよね。
そういう作家さんってなかなかいないと思います。
海とイルカの描写は本当にキレイ!
あーオーストラリア行って海でイルカと泳ぎたい。
あと文章もすごく好きです。
心の染みる言葉たちばかりでした。
やっぱり村山作品好きだな〜と再認識。
最後は、え?これで終わり?って感じ。
村山作品好きなんだけど消化不良が多いのが…。
まあそれはそれで、すごく良い終わり方なんだろうけど。
とりあえず、今回はフィオナが本当にかわいそう。
海すき、音楽好き、イルカ好きの方は是非読んでみてください。
たとえば、六色しかない色鉛筆――言葉というものは、そういうものじゃないかとわたしは思う。
自分の今の気持ちになんとなく似た色はある。色どうしを混ぜ合わせたり、組み合わせたりすれば、かなり近いところまではたどりつける。でも、そこまでだ。今の気持ちを、100パーセント正確に表せる色は、結局、自分の心の中にしかない。
人は傷つけるたびに、いちいちきみみたいに傷ついていたら、たしかに何もしゃべれなくなっちまうだろうさ。だけど言葉ってやつはな相手を傷つけもする代わりに、すでにつけられた傷を癒してやる手伝いもできるんだ。もちろん、万能じゃない。でも、無能でもない。ただ便利な道具ってだけだが、便利なのはけっこうなことさ。使い方と使いみちさえ間違わなければ、人生とかいうイケ好かないやつともそれなりに楽しんで付き合える。そういう便利な道具を、きみは取り戻したくないのか?
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結局どうなったの?、と終わり方が気になった作品。
でもイルカとかチェロの演奏がでてきたりと、綺麗な場面も多数。
その曲聴いてみたなと思いました。