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紙の本
世界が見える!
2003/07/23 13:59
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投稿者:ちわたゆうこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、われわれにとってお馴染みのフランス、トイツ、英国などのヨーロッパ諸国の個々の情報でなく、それらの国を構成要素としたヨーロッパ圏が、実にはっきりと見えてくる本である。ヨーロッパ圏が見えるとそれに対比して米国が見え、グローバルの中での日本の位置が浮上して見えてくる。そして、ヨーロー通貨の導入が、グローバライゼーションという時代の波の動きへの対応として、長い目で着々と実施されたことを知ると、日本のその場その場の対応ぶりを危なっかしく思ってしまう。
また、ユーロー通貨同盟の成立で目指されたものには3つの理由があるという。強力な米ドルに対抗するもう一つの通貨を創出するためというのは想像できるが、ヨーロッパへの平和をもたらすためというハッと目を開かれる理由があったことを知ると、ヨーロッパの歴史の舞台と背景に対する理解がさらに深まる。
著者は、この本はユーロの入門書として書くことを意図したとあとがきで述べているが、通貨や金融問題の知識のない読者である私も引きずり込まれるように読んだ。解説は丁寧で分かりやすい。実に多くを学んだ。著者の意図は十分に果たされている。
この本を読んで、世界は、ワシントン、ロンドン以外の都市発の情報で読むことが必要なのだと分かった。
紙の本
2000/3/6朝刊
2000/10/21 00:18
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
欧州連合(EU)の統一通貨ユーロが発足して一年余り。大いなる実験を、金融市場、企業活動、雇用問題などの側面から検証したのが本書。欧州の変革の向こうに、世界経済全体の動向や日本の「円」を見据えることで、欧州が選択した現在の動向をわかりやすく伝えている。<P
(C) 日本経済新聞社 1997-2000
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