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ル・コルビュジエとはだれか みんなのレビュー

  • 磯崎 新 (著)
  • 税込価格:2,03518pt
  • 出版社:王国社
  • 発行年月:2000.2
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー6件

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紙の本

L・Cブームの反復と差異

2003/10/17 18:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ル・コルビュジエ(以下L・Cと略する)のブームは尽きることなく
続く。現時点でも、そのブームは十何回(何十回?)目の時期に当た
るといってもよいと思われる。磯崎氏の本棚にも、現在、L・C自身
の著作の原本及び翻訳が数十冊、研究書の類はその同数以上も並んで
いるという。20世紀を代表する建築家は、ほぼミースとL・Cにし
ぼられつつあると、本書にも記述されているが、まさしくその両極の
1人であるL・Cについて、氏が長年に渡り追跡してこられた成果が
本書に収録されている。

さて、幾多の研究書及び論考が存在するとはいえ、研究書の中で最も
重要かつ後代に大きな影響を与えたものは、おそらくコーリン・ロウ
という偉大なる建築史家が書いた「マニエリスムと近代建築」所収の
理想的ヴィラの数学、なる論考であると思われるが、1人の卓越した
建築家(勿論ここでは磯崎氏をさす)が、ずばり本質を見抜いた決定
的な論考としては、本書所収の、海のエロス、という文章であろう。

この文章は、磯崎氏が、自ら体験し、感知した、L・Cのラ・トゥー
レットの僧院、の空間的インパクトとその意味について書かれたもの
であるが、これほど、L・C建築の論理性と官能性という相対するイ
メージを、ひとつの文章に記述しつつ見事に昇華させた例は、ほかに
は存在しない。ぜひ一読して頂きたい名文である。

私にとってのアクロポリス、という素晴しい文章も収録されている。
L・Cに大いなる感動を与えたという廃墟としてのアクロポリスの
イメージと、氏が原風景として保持し続ける廃墟(これは必ずしも
アクロポリスに限定される訳ではないのだが)のイメージがスーパ
インポーズされて、これも他に類を見ない独創的な論考となってい
る。昨今の廃墟ブームの在り方とは一線を画すイメージが感得でき
る論考である。

L・Cの代表的作品のエッセンスを切取ったかのようなショットと
解説文が見開きに配された、ル・コルビュジエの仕事、と題された
最終章は、これだけでも、L・Cのデザインエッセンスを把握でき
うる、密度が非常に濃い章である。

本書をひもとくことにより、ル・コルビュジェとはだれか?という
難問に関する、ひとつの明解な答えが見えてくるおすすめの一冊で
ある。

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2013/04/14 01:39

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2015/10/18 16:21

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2020/03/12 07:17

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2020/09/25 21:40

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