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このところ、衝撃的な事項が多くて困るのであります。例へば。
a)児玉清さん、長門裕之さんが相次いでお亡くなりに!
b)スワローズが交流戦でボロボロ!
c)注水問題で、改めて政府と東電の無責任さが発覚!
d)村井美樹、Qさま漢字問題で答へずパス!
そして追ひ討ちをかける衝撃は、スーパーおおぞらの事故であります。
すつかり焼け爛れたキハ283系の姿...ああ。
しかし国鉄の歴史を俯瞰しますと、まさに事故の歴史。再発防止の施策とまた新たな事故発生の繰り返しであります。
所澤秀樹著『国鉄の歴史がわかる本 上巻 輝ける黄金時代編』を読みますと、その辺の事情が良く分かるのであります。
所澤秀樹氏といへば、雑学的な鉄道本を多く出してゐる人。本書はやや異質な著書になりますか。
日本国有鉄道の発足は昭和24年ですが、区切りの良い昭和20年から、あの画期的な「よんさんとお」の昭和43年までを上巻で取り上げます。暗い戦災の時代から復興へまつしぐらの時代です。皆が明るい未来を信じてゐた頃の話で、国鉄もイケイケです。そのツケは確実に次代へまはされるのですが...
親しみやすく分かりやすい所澤節が健在ですので、別段メイニアでなくても普通に読めるでせう。ところで桜木町事故や鶴見事故のところで「国鉄戦後五大事故」と紹介してゐますが、残りの三つが出て来なかつたやうな...下巻に出て来るのでせうか。
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