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原典は、1989年刊 別冊宝島104「おたくの本」。
それを改題改訂し、2000年に宝島文庫として出版されたもの。
今からみると「ひと昔」感は否めないが、確認しないことには未来へ進めない。
ある種「断定」する文章は見られるが、十把一絡げな括りが無いのは良心。
いろいろなカテゴリーのおたくを、様々なライター共著のカタチで構成。
章とライターは、下記の通り。ひとつでも琴線に触れるものがあれば必読か。
ゲーマー/成沢大輔
C級アイドル/古橋健二
無線傍受/永江朗
カメラ小僧/永江朗
デコチャリ/松田勇治
コミケット/米沢嘉博
おたく命名者/中森明夫
架空の美少女/土本亜理子
やおい/別冊宝島編集部
少女まんが的記号/藤田尚
性と漫画/上野千鶴子
殉教者 富沢雅彦/千野光郎
アイドルおたく日記/別冊宝島編集部
プロレス/岩上安身
パソコン/桝山寛
中学教諭からみたおたく少年/河上亮一
京本政樹・泉麻人・根本敬 訪問/みうらじゅん
おたく事件簿/朝倉喬司
雑誌投稿欄と掲示板/井筒三郎
代々木駅らくがきコーナー/別冊宝島編集部
おたくの誕生/小浜逸郎
おたくと高度消費社会/浅羽通明
個人的には冒頭の「ゲーマー」だけでも、読んだ甲斐があった。
「ゼビウス」「ドルアーアーガの塔」遠藤雅伸
「ゲームフリーク」田尻智
「うる星あんず」大堀康裕
ゼビウス星の噂やドルアーガ攻略を耳で盗む話など、ある意味ゲーマー都市伝説。
この辺りのキーワードに胸がアツくなる方は、アーケード属ゲーマーだね。
ベーマガやNGを集めたタイプとして、僕も同じオールドスクール。
はしゃいでみる辺り僕もおたくだが、この本はその程度に収まらない。
おたくとは何か?
つまり、人間とはなにか?
そして自分とは何か? にまで行き着く。
いわば心理学にまで及ぶ考察がなされている。
おたく学、おたく史を学ぶに、充分な一冊である。
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絶版本で、長らく探していました。
朝倉恭司、小浜逸郎、みうらじゅんなどなど
書き手も豪華で中身もデータ満載の非常に
濃い内容。
宝島ムックの感覚で、簡単には読めません。
「ドルアーガの塔」のクリア方法なんて、
今のドアーズの走りなんだなとわかります。
小学四年生を絞殺したファミコンオタク、なんて
事件もありました。
そんなあのころが、炸裂しています。
何気に狂気溢れる一冊。
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藤枝ブックオフで購入する。ブックオフは土地柄が出ます。このブックオフは質が高いです。図書館も一流です。どうしてなんでしょう。