紙の本
叙事的で公平な記載
2017/01/15 18:56
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
張良の目線で物語が紡がれていくという1人称としての物語というわけではなく、第三者としての目線から張良を中心とした事件を叙事的にみていく形で話は進んでいきます。それぞれの人物を公平に、その時々の判断、心境が記載されているという印象です。
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司馬遼太郎の「項羽と劉邦」の短縮版、劣化版。
同じ史書を参考にしているのかどうか分からないが、とにかく同じような展開で話が進んでいく。オリジナリティは全く感じられず、張良についての掘り下げも浅い。
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項羽を垓下に破り天下制覇を遂げた劉邦。彼の躍進の陰には常に張良の頭脳があった。漢建国に尽力した稀代の軍師の生涯を描く長編小説。
本書は、好評「歴史人物シリーズ」の新シリーズ・中国人物篇の第一弾であり、漢帝国を築いた高祖・劉邦の名軍師として知られる張良の生涯を描いた作品である。
漢の宰相の家門に生まれた張良は、秦の始皇帝の侵攻によって亡国の憂き目を見る。彼は復讐を誓い、若い日に一人で始皇帝暗殺を企てるが失敗。遊侠の徒に身を落として、兵法の究理に没頭する。そんなある日、風采の上がらぬ老人と出会い『太公望兵法書』を授かることに。彼の運はここから開けていった。やがて始皇帝が死に、反秦勢力が起ち上がる。張良は、項梁・項羽の勢力下にあった劉邦を訪ね、客将として帷幕に迎えられることになった。以後「垓下の戦い」で劉邦が項羽と雌雄を決するまで、八面六臂、機略縦横の働きをするのである。特に劉邦最大の危機であった「鴻門の会」では、策謀家としての面目躍如、項羽を翻弄し、危機一髪で劉邦を救った。
白皙痩身、稀代の名将の活躍を描く長編歴史小説。
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人の上に立つもということは、命を投げ出せる者でなくてはならぬということなのだ。進言者に気楽にものを言わせ、尻拭いは自分がするわけだからである。
明日があると思うな。今日を精いっぱい生きよう。それが人生のすべてだ。
蕭何はきちんと賃金を支払った。留守宅の生活費を補てんする仕組みが出来上がっていてこそ、
多くの者が漢王に協力を申し出るのである。
どんなうたい文句で宣撫工作しても、空念仏、空証文に終わってはそっぽを向かれる。
彼ははじめ危険を伴う博奕を避けたはずなのに、賢しら顔に進言されて自尊心を傷つけられた。
接客の多くは、この世で誰よりも優れているのは自分だと自惚れている。
もっとも、今回はうぬぼれがなくては務まらぬ役割なのだ。説得の原動力は自惚れにある。
「与えることは、すなわち、やがて奪うことです。それを知ることが政治の要諦でございます。夢ゆめ、この原理を、お忘れなさらぬように。」
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国慶節の旅行で張家界を訪問。そこか張良が余生を過ごした場所ということで、行くならこれを読めとヨメに勧められた課題図書。さすがに400ページ超えなので、往復の飛行機では読み切れませんでした。
漢帝国を築いた劉邦の軍師、張良の生涯を描いた人間ドラマ。項羽と劉邦を取り囲む色んな人の思惑が交錯。戦略と上司の懐柔。恩義の人張良は学ぶべきところが多いです。
司馬遼太郎の「項羽と劉邦」も読まないとな。