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紙の本
フリークス
2001/12/08 22:37
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーとミステリがうまく融合した好短編集。どれも完成度が高い。騙される快感も味わえるし、ホラーとしても充分読める。綾辻ファンは必読。こういうのもっと書いて欲しいなぁ。香山リカの解説もいい。
紙の本
ホラーの方がよいかも(笑)?!
2001/09/01 01:19
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「裏」綾辻さん好きには、お薦め。ホラーマインド溢れる、中編集です。
私が好きなのは、「四〇九号室の患者」。「これは、わかったぞ!」と思いながら読んでいると最後に、気持ちよ〜くうっちゃられます(笑)。
綾辻さんの作家としての苦悩が語られている作品も収録されているので、まさにファン必見の1冊ではないでしょうか? 綾辻さん、がんばって早く新刊出して下さいね。
余談ですが、この本の装丁者は京極夏彦氏。(ノベルス版、文庫版とも)とてもCOOLな装丁です。京極さんがグラフィックデザイナーだというのは、わりあい知られていますよね。個人的には「ウロボロスの基礎論」(竹本健治著/講談社)の装丁が、ちょっといただけなかったので「あ〜、デザインもやるんだあ…」位に思っていたのですが、認識をあらためました(笑)。
忘れないうちに、ここに書いておきましょう。「京極夏彦は、デザイナーとしても素晴らしい!」
紙の本
引きずり込まれる不安感
2002/12/26 01:25
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投稿者:アシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中編連作集。「夢魔の手──三一三号室の患者 ──」「四〇九号室の患者」「フリークス ──五六四号室の患者 ──」の3編収録。
「患者」シリーズと名付けられたこの中編集は、その名の通り、K**総合病院精神科の入院患者にまつわる話というつながりをもった連作となっています。
ある長編や、「囁き」シリーズを見れば明らかなように、綾辻には精神的な病に関して執着ともいうべき感心があるようです。それが初めて直接的に表に出たのが、このシリーズだといえるでしょう。そして、ともすれば幻覚や妄想などの夾雑物のおかげで論理だてた推理が成立しなそうな題材に対し、最後にはちゃんと筋道の通った答えが用意されているのは、綾辻の処理のうまさと認めないわけにはいきません。というより、そういった精神病患者の妄想などを逆手にとって、謎をより謎めいたものに仕上げるという手法のおかげで、このシリーズは成り立っているともいえます。
しかし、私自身が精神的に病んでいるのでしょうか、どうしても作品世界に引きずり込まれてしまうおかげで、読むのが辛かったのも事実で、このシリーズ、もし続きが書かれたらどうしようかという不安があります。読まなければいい、と思うかも知れませんが、綾辻の作品を読まずに我慢することなどできそうにありません。
紙の本
自分を顧みることができるかも
2002/04/30 11:23
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投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
本格ブームの旗頭の作者ですが(この作者の十角館と迷路館を読んだ時の驚きは忘れられない)、ホラーよりの作品を多く書いてます。何となくどんな作品自体も暗い、陰うつな感じがしますが、この作品はその暗さが必然的な感じがする。必然的な分だけ、読んでるこちらも引きずり込まれるように作品に入っていってしまう。頭の芯がジーンとするよなぼーっとするような気持ちになってきます。自分もちょっとおかしくなってしまうのではないか? とたまに思わせる力がこの作品にはあるのではないでしょうか。
しかし、自分の正気を疑わせるこの作品は、自分にとって正気を保つ一因にもなっているのでは無いでしょうか。自分を顧みる余裕が自分にあることを気が付かせてくれる気がする、私にとってそんな作品の一つです。