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紙の本
機械作りの実技を意識した高専,大学,短大,専門学校向けの教科書。基礎的で広範囲な知識を盛る
2000/10/06 15:21
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ社が木本恭司大阪府立高専教授を編集委員長とする編集委員会を組織して2000年3月から刊行を開始した「機械系教科書シリーズ(全30巻を予定)」の第4巻(配本は3回目)。高専の1から5年次教育を通じて役立つ,基礎的かつ広範な知識が詰まっている。大学・短大の機械系学科や機械系専門学校の教育にも適している。
まず気がつくのが既刊のシリーズの中ではかなりページ数が多く,価格が高めであること。「多種多様な機械要素に関する内容を厳選し,必要最小限の内容にした」(前書き)としても,機械工学の原点をきちんとまとめるとなると,やはりこのボリュームは必要になるだろう。執筆者の1人である朝比奈氏は「学生向けの教科書としては高めになってしまったが,座右に置いて5年間,バイブルとして活用してもらえる内容を考えていただくと,むしろ割安」と語る。確かに演習問題は充実しているし,解説も丁寧だ。教科書としての仕上がりは完ぺきである。
執筆陣は「ロボコンに参加したいと思った学生が,参考書として引っ張り出すような本を意識した」(朝比奈氏)と言う。この趣旨に沿って,最終章を「油空圧駆動を利用したハンドリングロボットの設計事例」に当てている。機械工学の修学方法もIT(情報技術)時代を迎えて大きく変わった。機械要素の勉強から積み上げるのではなく,最近では3次元CADで機械要素の立体感覚を把握することを優先する。その後で,機械要素としての役割を知るという流れになる。このようなカリキュラム構成において,本書は格好の“逆引き教科書”ともなるであろう。これが「5年」という長寿命を見込む裏づけでもある。
執筆者の三田純義氏は小山高専助教授,朝比奈奎一氏は都立高専教授,黒田孝春氏は木更津高専教授,山口健二氏は豊田高専教授(いずれも執筆時)。
(C) ブックレビュー社 2000
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