紙の本
なるほど、小説家になるっていうのはこうするのか
2002/01/29 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本(ここで言う本とは一般的な本であって今書評を書いている『天気の好い日は小説を書こう』ではありません)は売れていないそうです。それなのに、本を書こうと思っている人、つまり小説家希望者は一杯いるようです。
そんな貴方の希望にお応えします、というのがこの本です。
三田誠広が書きました。彼は数年前から大学の文芸科で「小説創作」の演習を担当しているそうです。つまり本物です。本物の小説家でもあり、本物の小説家の卵達を指導しているのです。彼が自分の講義の中で大学生相手に話ししたことがこの本なのです。
この本を読んだからといって小説家になれるわけではありません。もちろん、小説家を志望している人は読んだ方がいいに決まっています。じゃ、何のために読むのかというと、この本を読むと小説が楽しめるのです。成る程、こうやって書いているのかということがわかります。作家の手の内がわかります。要するに小説の奥行きが広がるのです。
乱読傾向の読書家の皆様はこの本を読んでから小説を読むと、またひと味違った小説に出会えます。是非、ご一読を。
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高校時代に買った本。大学で行われた講義を文章に起こしたもののようだ。内容はかなり参考になったが、文章中(笑)があまりに多用されていることには閉口した。
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文学部の講義とは・・・・
三田誠広先生の早稲田大学文学部「小説創作教室」の講義録である。
講義室の一学生として、楽しく読めたし、学生気分になった。
そして、私は小説を書くようになったそんな一冊だったな。
今、読み返して見ると大した事は書いていなかったけど、当時は小説が書けるような気分になっていたと思う。
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大学一年のころに出会ったら感銘を受けたかもしれないけど、それなりに文学について学んだ後では少々物足りない。(笑)の箇所に素直に笑えない「エッセイ」。
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家にあったので、気軽な気持ちで読んでみました。要するに「小説を書くのは難しい」という話のような気がした‥(笑)。難しいけれど、小説は読む専門な私でも「なるほど」と思えるような、小説を書く上での基本事項をしっかり書いてあるので、本気で小説を書きたい人は読んでみるべきかも。あと、早稲田の授業って凄いなぁ‥と素直に思いました(文章に起こして一冊の本にまとめて、万人が楽しめる授業なんてそうないよな‥)。元は94年に発売された本ゆえ、「いま、二十代のプロの作家はいません」という言葉に時代を感じました‥。
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著者の三田誠広の小説は、「いちご同盟」しか読んだことないです。
小学校6年のときですね、読書感想文を書いたのでよく覚えてます。
好きな路線じゃなかったので印象も薄いのですが・・・。
まず著者の作品に対する敬意が足りない=著者への敬意があまりないので、多様されている(笑)マークにも失笑すらできず。
次第に(笑)マークにもジョークにもイラついてきちゃって。いらいらいら・・・と。
参考になることもありました。
けどわたしはなんて言われようと、オノマトペ多様の表現が好きです!
軽薄だとは思わないけどなぁ。
小説作法より、小説の歴史とかの話のほうが面白かったです。
とりあえずこの方の芥川賞受賞作「僕って何」を親が貸してくれたのでそのうち読む!
この本で出てきた読みたい小説
三浦哲郎『じねんじょ』『拳銃と十五の短編』
アン・ビーティー 性格の悪い犬がでてくる話
レイモンド・カーヴァー『ささやかだけれど、役にたつこと』
大岡昇平『俘虜記』
志賀直哉『和解』『小僧の神様』
田山花袋『蒲団』
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全体的に面白かった。文学史にも少し触れていて、読みたいと思った本が何冊か出来た。
ただ、もし小説を書こうと思ってこの本を読んだら書けなくなりそうだなとも思った。
(笑)マークを多く使っている所はわざとなんだろうけれど、イラッとくる時もあった。(笑)って使い過ぎていると文章に説得力が無くなるのね。
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W大学文芸科創作教室3部作の1作目で、最初の6回の授業内容です。文学部の暗い学生達に向かい、天気が好くて、心が弾み、外で出たくなるような日には、部屋の中で、ワープロを膝に載せ小説を書こうと誘います。
https://www.honzuki.jp/book/10009/review/277999/