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「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! みんなのレビュー
- 佐藤 勝彦 (監修)
- 税込価格:726円(6pt)
- 出版社:PHP研究所
- 発売日:2000/04/05
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文庫
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紙の本
これ以上簡単にはならないのだろう
2009/11/22 17:29
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
言いたいことは分かるのだが、言われていることのイメージをつかめない。それでも、これ以上に分かりやすく量子論を紹介することはできないのだろうと感じられた。あるいは、イメージしようとしてはいけないのではないかということが感じられた。いままでに読んだ量子論入門書で最も丁寧にかつ分かりやすい本であった。
なんとか、イメージしようと思ってしまうのが素人なのか。数式だけの世界なのだと割り切ってしまったほうが、理解できたことになるのかもしれない。でも、それでは分かった気になれないのはどうしてだろう。相対性理論の時間の壁と双璧のイメージのつかみにくさが立ちはだかる。
ミクロの世界では観測という行為が対象に大きな影響を与えてしまうので、あるがままを観測することができないことは、よく理解できる。最も小さいもののは測定できないことは分かる。理論自体は比較的わかりやすいものだ(数式まで完全に理解するのは難しいとしても)。量子論や光に関する本を読むたびに、躓くのは「波の性質と、粒子の性質を合わせ持つ」という部分だ。そして、観測しようとすると「波が収縮する」というところである。
例えば、コペンハーゲン解釈では、ダブルスリット実験を考えると、量子の波は少なくともスリットとスリットの距離以上に広がっていなければばらない。それほどにも広がった波の性質をもつものが、観測しようとした途端に波の幅より遥かに小さい粒子になるイメージがどうしてもつかめない。波が収縮するというが、収縮過程、復元過程はどうなっているのか。収縮する・復元するというのは言葉上のことで、収縮時にも波の性質は失われていないのか。などなど、素人疑問は尽きない。
これは、多世界解釈であれば乗り越えられるというが、実証もできないが否定もできないという点から、怪しげである。パラレルワールドの考え方までは納得したとしても、異なる過去を持つ世界が再び重なり合って干渉を引き起こすというのは、信じ難い。結局、大統一場理論の完成を待たなければならないのだろう。
高校生が読めば、高校数学で複素数や行列、三角関数を、物理で単振動を、化学で周期表を学ぶ意義が実感できるだろう。量子論はまだ解明されるべき余地が残されていて魅力的である。
紙の本
科学のワクワクが待っている
2001/02/25 17:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uch - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は“インフレーション宇宙論”の佐藤先生。“難しい内容を分かりやすく”とか、つまらない惹句は云いません。
難しい話の展開はありませんが、学校で習った程度の知識がないとね。基礎知識があって、ついて来れる人には最高に面白いでしょう。
新しい知識を得て自分の知識の地平線が広がっていく、あのワクワク感が味わえます。中学生の頃にアシモフの科学エッセイシリーズをワクワクしながら読んだ人には、絶対おすすめ。
姉妹書の「『相対性理論』を楽しむ本」も今すぐ買わなきゃ!
電子書籍
最高
2015/08/13 14:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honti - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐藤先生の本はわかりやすくて最高。いっきに読み終えてしまいまいました。