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[日本の企業形態]
・株主に配当をしない=内部留保が多く、設備投資に使える資金が多いため、急成長が可能。
・企業同士で株の持ち合いをしている=チェック&バランスが働きづらい。
・株主より社員優先の経営。
・ダウ平均(30社)と日経平均(225社)は統計の取り方が違う。
●具体化⇔抽象化、全体俯瞰⇔特定凝視と視点を移動させるのは大事な考え方。
[通貨統合について]
・交換する手間が省ける。手数料が不要。
・通貨レートの変動がない。
・通貨主権(通貨量の調整をする権利)をもたない。
・通貨レートの変動がないため、需要の多いところに人が集中し、過疎化が起こる可能性がある。
・経済学としての投資は、将来価値を生み出すための『形のある資産』に資金を費やすこと。 教育などは形がないため、消費として定義する。
・経済学者の仕事なんか全然大したことない。
経済学は要するに虫歯の治療みたいなもんだ。
虫歯がなくなれば歯医者の仕事はなくなる。
だから、みんなが食べていけるようになれば、経済学者の仕事なんかなくなる。
つまり、食べていけるかどうかを問題にしているうちはそれなりに幸せで、
そこから先、自分はどう生きるか、自分の幸せとは何か考えはじめたら、
こんな厄介なことはない。
だから、経済学者の仕事が終わったときに、実は本当の人間の問題が始まる
-ケインズ-
・失業をなくすために、経済学はある。
・経済学に基づいて考えると、競争がすべてを解決するなどということは絶対にあり得ない。
まともな経済学者で市場が万能であるなんて思っている人は、1人もいないと思う。
競争を野放しにしていると当然のことながら貧富の差が拡大するわけですから、
それを補うための制度を作らないといけません。
19世紀の資本主義というのは徹底的に競争した結果すごく貧富の差が拡大して、
その反動としてまた労働組合運動が過激化していくという失敗を招いている。
-P347~P348 竹中氏-
(●ここの歴史は調べる必要がある。競争による市場の失敗が理解できていない)
・後からわかったことだが、佐藤さんは、経済学の語源は「共同体のあり方」である
という私の説明に、いたく関心を持ってくださったらしい。しかしこれは、私が
話したというより、佐藤さんの雰囲気が私に語らせたものだ。
-P356 竹中氏-
(●このあとがきは、竹中氏の人柄がよく表れている。好感が持てる)
●佐藤氏の経済学の本質的な質問に対して、竹中氏が極端な喩えを用いて説明する
方法がわかりやすかった。
本質的な質問(失業率を低下させるにはどうすればいいか)に対して、そのまま
答えるのは困難なので、事象に影響する要素(賃金を下げればよい)を設定して、
このケース(賃金を1円にすれば失業はなくなる)だとどうなるという、因果関係
��を説明していた。
☆きっかけは金融日記の書評
読了日:2009/12/上旬
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エコノミクス(経済学)とは、共同体のあり方という意味のギリシャ語の「オイコノミコス」からきている。
この竹中氏の説明から始まった、だんご3兄弟で知られる人気クリエイターの佐藤雅彦氏との経済とは何ぞやを解明する会議だが、経済学に詳しくない人が読んでもわかりやすく、我々の祖先が世の中が上手くいくために考え出された学問であるこの学問を身近に感じられるようになるのではないかと思う。
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(2003.09.18読了)(2003.03.28購入)
(「MARC」データベースより)amazon
エコノミクス(経済学)の語源は、ギリシャ語の「オイコノミコス」で、その意味は「共同体のあり方」だという。どのように生きたらみんなで幸せになれるかという、言葉本来の意味に戻って、現行の経済を考える対談集。
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ホリエモンが進めていたので読んでみた。
とっつきづらい経済の話が
対談形式でわかりやすく書かれていた。
細野のわかりやすいシリーズと並んで
経済入門のとっかかりにはいい感じ。
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ずっと以前に買ったのに今頃になって読んだ。経済の本を少しずつ読んでいくうちに内容が少しずつ理解できるようなってきたと思う。この本も本当に基本的な経済学的考え方を学ぶことができた。しかし、ここから本格的に経済を学んでいかなければいけない。もっと踏み込まないと、世界を自分なりに眺めるツールとして使う域には達しない。
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●目的
世界の経済の関係性と本質について知る
●概要
著者の対談形式で書かれていて、専門家とビジネスマンの両方の視点から経済を見ていて、とても参考になる本
●ポイント
・アメリカ
ドルが基軸通貨となったのは、多額の貸付金によって、世界に流出させて、ドル立て債務を増やしたから。
多様性を持っているため、都市にはシンボルがあふれている
⇒アップルのようなデザイン性に優れた商品が生まれる
フロンティア精神に溢れ、未開の地、分野へ踏み込んでいく歴史がある
自由・緩和を尊重し、ディファクトスタンダードの精神を持つ
・アジア
柔軟性を持つかたまり
⇒マーケットから必要とされる形に変化をしながら発展している
・ビジネス
コバンザメの法則
保管財と代替財⇒携帯電話とストラップ・交通機関
大きなマーケットに付随する商品を考えてみる
同じ土俵にいる大企業をライバルとして利用する
●アクション
大きなマーケットに付随する商品を考えてみる
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経済の知識なんて皆無だったので、この本にどれだけ情報が詰まってたかはわからない。でも、ここに書いてあることは、知らないとマズイ、知らなかった今までが不安になるくらい興味深い事ばかりだった。
本自体は2010年現在、少し古いかも知れないが、あげられている名前は違えど、今のAppleの成功の秘密がそのまま書かれていた。おそらく、何年立ってもこの本に書かれている、経済の本質は現在を納得させるものなんだろう。
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【経済ってそういうことだったのか会議】 日本経済新聞社
元電通クリエーターの佐藤雅彦さんと、経済学者で
元経済財政政策担当大臣の竹中平蔵さんが経済という
モノについてお金や労働、国家、銀行という立場から
対談されております。
経済の専門家ではない佐藤さんの率直な疑問は多くの国民が
持っている疑問と考えてもいいでしょう。
その疑問に竹中さんが分かりやすく例を挙げて
答えてくれています。
対談の内容は10の章に分かれています。
1、お金の正体(貨幣と信用)
2、経済のあやしい主役(株の話)
3、払うのか、取られるのか(税金の話)
4、何がアメリカをそうさせる(アメリカ経済)
5、お金が国境をなくす(円・ドル・ユーロ)
6、強いアジア、弱いアジア(アジア経済の裏側)
7、いまを取るか、未来を取るか(投資と消費)
8、お金儲けはクリエイティブな仕事(起業とビジネス)
9、人間とは「労働力」なのか(労働と失業)
10、競争か共存か
経済学とは共同体のあり方の研究する学問であり、
地域や文化によって、そのあり方は変わってくる。
今はギリシャの財政がヨーロッパでは大きな問題になっている。
ヨーロッパはドルや、これから伸びてくるであろうアジアに
対抗する手段として通貨統一をしたコトは聞きかじっていたけど、
このままほうっておいたらヨーロッパ経済がドイツの一人舞台に
なってしまうと危惧していた政治背景まであったとは知りませんでした。
今ギリシャは通貨統一したコトにより、自国の通貨主権を放棄した
ため、金融危機をコントロールできずにいる。
ギリシャの歯がゆさやジレンマが聞こえてきそうです。
他にも面白かったのはアメリカ経済についてです。
アメリカは大量生産、大量消費の国で無駄も多いけど
ある側面ではモノを大切にする。使い捨ては日本の減少で
日本は大量廃棄の国だとかかれてました。
仕事柄いつもよく思うことはスーパーやコンビニに
見切りロスや廃棄ロスのコトです。
全国的に見たら、きっと物凄い量になる。。
戦後の食料が無かった時代のコトを考えると、
何か間違っているような気がする。
この本にこうも書かれていました。
戦後人々は生きるタメに仕事をした。
それは生活するためであり、食べるためでもあった。
その後、だんだんと世の中が豊かになり、
人々は「自分の幸せ」というモノについて考え始めた。。
このコトが経済(共同体のあり方)というモノを
より複雑化していると・・・
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対話形式で読みやすそうだからすぐに読み終わるか、と思っていたらページにして350以上あり意外に(分量の点で)きつかった。全部で9章(+終章)あり、それぞれ経済に関する身近な質問を佐藤さんが竹中さんにぶつけるという形で進む。
この中でもボクは第3章の「払うのか 取られるのか」(税金の話)と第9章の「人間とは『労働力』なのか」(労働と失業)が読んでて非常に興味が持てました。
税金の話では竹中さんの「でも逆に働くのが楽しくなる税金のとられ方だってあるはずですよね」という言葉がすごく印象的で、税金ひとつでここまでたくさんのものに影響を与えるという考え方が示されていた第3章はボクにはちょっとした衝撃☆
労働の話では労働そのものというよりは、小見出しになっている『経済学が役に立たないと言われる理由』が特に目を引いた。そこでは経済学の今後の新たな展望なんかも示されていて、経済学にたいした望みを持っていなかったボクにも少しの希望をもたらしてくれましたとさ。2回くらい読んだ方がより話が実になっていいと思う。今度読み直すべ。
(2006年01月24日)
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やっばいわかりやすい!素晴らしい!最後は感動すら覚えた。この本を気に経済をもっと知りたいと思う様になりました。
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今更ながらこの本を読んでみた。書かれている内容はそれほど難しいないようではないが得るもの多い。
この本を読んでいて一番痛感したのは日本のidentity のなさ。
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経済の動きや仕組みを知るというよりは、経済の根源を知るための本。お金とは何なのか?働くとは何なのか?それらの単純な疑問を経済学的に説明している良書。
しかし、自身の得たかった情報と違ったから3。
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お金儲けではなく共同体のあり方に関しての学問、それが経済学。
今まで経済学に不信感を持っていた佐藤氏が
素朴な疑問をどんどん竹中氏にぶつけていく。
竹中語録の中からいくつか。
・会社のバリューは期待と金利で決まる
・一方に対しては、いくら働いても税金をとられるということで
やる気をなくさせる。もう一方に対しては、そんなに働かなくても
食べていけるということでやる気をなくさせる
・子どもを何人産むとかって人間の一番根源的な点に
国家が介入しちゃいけないんですよね。
・アジアは、経済の取引という実利を通して結びついていった地域
・ミッションステートメントが明確にならない企業っていうのは
マーケットでも成功しない
・大きな会社じゃない社長でも大企業の部長に比べたら全然世の中を見ている。
それはリスクを負っている人の真剣さですよね。
・経済学者の仕事が終った時に、実は本当の人間の問題が始まる。―ケインズ
ブックデザイン:渡辺浩美
こんなご時世だし社会勉強として。入門中の入門です。
これまで株で儲けるってギャンブル的だと思い込んでいたけれど
ちゃんとその影響を考えれば立派な社会投資になるのか。
マネーゲームの崩壊を見た後だと
もうちょっと信用できるマーケットになるのかも。
真っ向から喧嘩すると対等になる、というのが面白かった。
資生堂VSカネボウとかカルビーVS湖池屋とか。
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友人がおススメしてたので読んでみました。
対談形式で、かなり噛み砕いて説明されているので非常にわかりやすく、かつ面白かったです。税の仕組みと株の話が私は特にためになったかな。
こういうのを高校生とかに読ませてあげたら、多分自然と政経に興味持つんじゃないかしらと思うのですが。
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面白かったし、わかりやすかった。おおまかに語り、細かい具体例を出しの繰り返しで、なんか頭に入って行く。
もう10年前の本だけど、もう一回対談して現在のバージョンを読みたい。