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在学時代、学園祭実行委員の活動の一環で、地域のイベントに顔を出したり、手伝ったりしました。
自分なりに「大学発信の地域密着活動」と考えておりましたが、所詮それは自分だけ、もしくは自分の周囲の環境だけ。
「大学が一丸となって」地域に貢献する、という姿勢は、失礼ながら殆ど見られませんでした。
「一丸となった」活動であったとしても、それは単発な出来事であり、持続維持し発展性を持つ活動ではない。
逆に持続している活動は、それをモチベーションとする一組織のみ。
大学「そのもの」が地域に貢献していく、ということがどれだけ難しいか、実際に活動してよく分かります。
また、活動の種類にもいくつかあって(多分他のモデルもありますが…)、
1.大学誘致、もしくは建設による、学生街の形成
2.従来の地域の伝統社会に対し、大学で培われた知の貢献
3.大学から発信する、全く新しい知を地域に貢献
今回読んだ本は、この中で3.を主に示しています(僕が個人的に理想としていたのは2.)。
両者の文化の違い、大学や地域の規模・価値観の格差。こと、入学する学生は地域ではなく大きな分野に背を向けがちです。確かに、地域だけでは市場規模が限られてしまいますが…
この問題は、ミスマッチが非常に多く難しい問題でもありますが、逆にマッチすれば恐ろしい効果を生むと思います。
地域から様々な財・サービスが発信し、それが地域へとフィードバックしていく。そういうモデルが、大学と地域と協力して作っていけたら、と思ってます。