紙の本
「夢をかなえる」てことは・・・
2000/11/25 10:56
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投稿者:コウちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジュアル系小説「猫の地球儀」2部作の後編。
「スカイウォーカー」幽は、いよいよ自分の夢を実現するための行動を起こす。
「スパイラルダイバー」焔は、自分の存在意義を取り戻すため幽に再戦を挑む。
そして動きだした「教団」。「教団」は、幽の傍にいた神楽を狙う…。
それぞれのネコたちは、自分の考えのなかで必死に生きて夢に向かおうとする。それが他者の夢や生き方や、時には命までもを食いつぶしているとは考えず…。
多くの場合、自分の夢は他者の何かを奪っている。何かになりたいと願えばその席に別の者は座れない。何かが欲しくて手に入れれば他の者はそれを持つことは出来ない。本人にとって喜ぶべきことが他者にとってもそうとは限らない。本人の正義は、そのほとんどが他者にとってのそれではない。
(今更、言う事でもないが)夢とはそういったものなのだろう。そして夢をかなえようと努力するものは、夢の本質を理解しなくてはならない。頭だけではなく心や体で…。
それでも夢をかなえようとするのか?かなえる価値があるのか?ストーリーは、そんな疑問を投げかけてくる。
ネコが主人公だが、その可愛らしさに隠された重みのあるストーリーは、結構考えさせられてしまう。幽の夢。焔の生き様。神楽の願い。それぞれに価値があり、それぞれに何かを奪っていくのだろう。
(ところで、「第37代スカイウォーカー」の第37代って誰が数えているんだろう? クリスマスはきっと忘れているだろうし??? 「教団」に資料でもあるんだろうか?)
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いやあ、面白かった面白かった面白かった面白かった。
猫が凄いんだもの。猫で泣くとは思わなかったんだもの。
この本の含むものは多いと思います。
宗教観であったり、歴史であったり、夢であったり。
たった数匹の猫のやりとりで、それを提示し、考えさせる物語の魅力。
SFであるから、少々ややこしい記述は確かにあります。でも、そんな所は全部読み飛ばしちゃってもよろしいです。
B級SF映画のコロニーを思い浮かべつつ、そこにカビを振りまき、そこらへんの道路にうずくまってるぼろぼろの猫達が、格好良くそのカビだらけのコロニーを闊歩する。
一つ街が出来ていたり、一つ総括する集団があり、もちろんそれに反発を持つ猫も、日常をなんの疑いもなく受ける猫も、夢を持つ猫も、夢を持たない猫も信心深かったり、良いやつだったり悪奴だったり……
ほら、普段読んでいる本と何が違いますか。
敷居は高くないはずです。
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うーん、どうだろう。戦闘シーンが読みにくい。ラジオで相撲を聞いてる感じ。どっちが勝ったかは分かるけど、それ以上はニュアンスのみ。ストーリー自体はすごく良い。
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猫の地球儀2巻
ピーター・アーツvsガリレオ・ガリレイ
そんな作品
一巻の説明と違うジャンと言われるかもしれませんが同じなんです(笑
読めそして泣けそして考えろ
物語は2巻から一気にヒートアップしていきます。
登場人物みんなのセリフがとてもいい。
自分は人の地球儀レビュー読んでるだけで泣けます
夢を持ってる人は読んで
ほんわか暖かくて楽しくてそしてハードで泣いちゃいます。
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猫の地球儀、第二巻。
トルクに住まう猫とロボット、天才と喧嘩屋の物語の第二章。
泣けます。もうボロッボロ泣けます。
大集会の手によって抹殺され続けてきたスカイウォーカー達。
その三十七番目の黒猫・幽(かすか)も、大気圏に突入可能なポッドを自ら設計し、スカイウォーカー達の夢である天体、地球儀を目指していた。
いよいよもって、長年の夢を実現する時。
幽(かすか)は思い立った。
やらなければならない事がある。
そして、天才スカイウォーカーと最強のスパイラルダイバーが、激突する。
物凄く人間臭い猫達の織り成す物語、第二章。
相変わらず余裕の無い世界に暮らす天才と、相変わらず自信の持てない喧嘩屋が、もしかしたら分かり合えるかもしれないのに結局は命を賭けた戦闘を繰り広げる、どこまでもロマンを追い求めてダメになっちまった野郎のような展開を見せる物語です(違います)(っていうか男性読者に失礼です)。
確かに二匹とも雄猫だけどさ。
改めて読み直してみると、名台詞がたくさんあります。
いやほんと。
私はどちらかというと夢を追いかける人間なので、幽(かすか)の生き方に憧れたりもします。
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つづき。怒涛の展開、心にしみる言葉、とてもいい文章、もう云うことありません。これを読まずしてライトノベルも人生も語れない!書店へ走れ!
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うーん結局、焔と幽の勝負は決着つかずかー
まぁ予想通りというかなんと言うか。
ていうか楽がー。・゚・(ノД`)
直前で盛り上げて、一気に落とすのは秋山先生のお得意技でしたね。
さらに、死んだという事実が分かっている上で
死ぬまでの経過を書くもんだから、読むのがつらくて・・
しかも、間接的とはいえ焔と幽が来たせいで
殺されてしまったみたいなもんなので、遣る瀬無いですな。
そして、幽は地球へ。案外素直についてしまうんですな、
最後どうなったかは読者次第ってところですか。
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秋山瑞人の初オリジナル。
ネットでこれがいちばん好きって言う人が結構いて驚いた。
まだ読みが浅いみたいで、文章の隙間まで読み取ることができてない。
ストーリーは◎
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「言ってみろ。心の底から答えろ。地球儀に落ちていく光は何の光だ」◆読了日不明。未所有。途切れ、別れ、終焉。
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SFとしてお薦めできる。焔と幽の対話と殺陣は何度読んでも溜息が出る。やや狭いが深く完成されている。4つ星以下の評価はできない。
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うう。久し振りに本を読んで泣きました。いい話だ。いい話なんだけど、なんか反則だぜ秋山さん?!という感じです。重いテーマを猫の子が背負っています。何の業だこれは。文明を持ってしまった者の業なのだろうか(07/02/06)
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最初に想像していたよりもかなり好き。というのが途中までの意見でしたが、最後まで読んでそれが『相当』好きに変わりました。人間が主人公じゃないのってあまり読まない(そんなに好きじゃない)のですが、これはかなりのヒットでした。色んな人が秋山さんをプッシュしてる理由が分かります。出てくる猫出てくる猫みんな可愛くて、格好いい。そしてすごく愛おしい。終わり方も素敵でした。ああ、いいわ。
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最後を読者の判断にゆだねるのはどうなんだろう。なんか色々と(主に作者)許せないんだけど、面白いのが悔しすぎる。
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2巻目。完結編です。
夢を追いかけただけの、幽が辿り着いた答えがここにありました。
最初読んだとき、落丁!?と思って本屋に走って他の中身を確認したあの頃・・・。
切ないけど大好きです。人生の宝物ー!
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墓場まで持って行きたい本そのに。
焔の章と同上。
空歩きのエピソードがいちばんすき、あのあとの急降下を考えると。