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紙の本
使いようによっては使えるかも
2001/08/27 00:40
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投稿者:きのした - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、自己啓発本批判からはじまっている。ああいうのはくだらない、でもこの本は違うんだッ、というわけ。でもこの本の文体って、自己啓発本っぽいんだよね。わざとかしら?それはおいといて、この本は、人間を、というか性格を、王様、軍人、学者、職人の4つのタイプに分類し、四角の4隅に配置する。そして、それぞれは右隣のタイプがうらやましいとか、対角線上にあるタイプのことは理解できないとかやったり、王様タイプと軍人タイプがうまく付き合うにはどうするか、とかやったりするわけ。
とりあえずこういうのを批判するのは簡単なんだよね。人間、こんなに簡単に分けられるはずがない。血液型占いとどうちがうんだとか、4つの分けた根拠は何か、4つのタイプの内容にはどんな理由があるのか、とかね。こういう批判はある程度あたっていると思う。それぞれのタイプの根源欲求に忠実になれ、と著者はいうけれど、そもそも4つのタイプへの分類は相対的なものだから、たまたまひとつのタイプに近いからって、それが根源的、などとは言えないでしょう。それでも、少し修正すれば、この本はとても役に立つ、可能性はある。その効能とは、じぶんをとりまく人間関係をもう少し、複雑にとらえることができるということ。
たいていの人は、自分の世界観を周囲に投影するもの。そして、相手はじぶんとはちがう世界観を持っていて、それゆえ同じことに対してでもじぶんと相手では違うふうに感じるはずだ、ということをしばしば忘れるんだよね。それがコミュニケーションの行き違いや対立を生むきっかけとなったりする。しかし、この本のように、じぶんはこのタイプ(にちかい)、相手はこのタイプ(にちかい)と考えてみる。じぶんはこう思うけど、相手はちがうタイプだからこう思うのかもしれないな、と考えてみる。これだけで、ずいぶんとちがってくるんじゃない?
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