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ドラゴンフライ ミール宇宙ステーション・悪夢の真実 下 みんなのレビュー
- ブライアン・バロウ (著), 小林 等 (訳), 寺門 和夫 (監修)
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 出版社:筑摩書房
- 発行年月:2000.5
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紙の本
宇宙計画の生臭い実態を描ききった傑作
2000/07/09 06:51
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投稿者:松浦晋也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロシアの宇宙ステーション「ミール」に搭乗したアメリカ人宇宙飛行士の記録。宇宙開発に興味のある読者のみならず、広く文化全般に関心のある方にお勧めできる本だ。
地上約400kmの軌道を周回する「ミール」を巡って展開するのは、2つの生活習慣、2つの技術システム、2つの官僚機構のいがみ合い——つまるところ2つのアメリカとロシアという2つの文化の全面的な衝突である。その矢面に立たされたのは、狭いミールの中で異人種と鼻面つきあわせて4ヶ月以上を過ごす宇宙飛行士達だった。特
に、船内火災という危機的な状況に直面したNASAのリネンガー飛行士を描く部分は、リネンガーのエキセントリックな性格とあいまって、「事実は小説より奇なり」を実感させてくれる。
多少、受けを狙ってきつめの形容を多用したか、と思わせる部分も見あたるが、終了間もない宇宙計画の生臭い実態を、内部事情も含めて描ききったことを評価したい。
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