投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
……………で?! 何かすごく作者の掌を意識させるおハナシ;;面白いですがまだすっきりしないです。最終回に期待。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
次々と発生する不可能犯罪に翻弄される捜査陣。ばらまかれたミスリードの中に隠された真実を指摘するのは誰なのか?
犯人を推理して楽しむミステリと、意外な結末を期待してだまされることを楽しむミステリがありますが、これは絶対に前者にはなり得ない種類のミステリです。じゃあ後者かっていうとそうでもない。意外性要素をこれでもかと繰り出してはいるんですが、あまりに全体のデコラティブが過ぎて、それに目を奪われている間に驚くタイミングを逸しちゃった感じです。言語を駆使して様々な推理を畳みかける手法は、作者の言葉遊びへの執念を感じました
ただ、「一流の探偵陣」の推理としては屁理屈が多いし、論理的に弱い。後半になって地の分に?やら♪やら頻出したのにも閉口しました
常人離れした凄腕の探偵が出そろってるはずなのに人がどんどん殺されちゃうし、その横で呑気にあーでもないこーでもないと楽しんでる(ように見える)のも頂けませんでした
辛口><
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
見立てって何やねん! 強引すぎるだろう! という感じなんですけど、とにかく面白い。面白ければそれでいい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
似たようなことを大仰に繰り返しているだけの長文を読み進め、「氷沼殺人事件(ザ・ヒヌマ・マーダーケース)」「水もしたたるE男」という鳥肌ものの表現にも耐えてきて……その結末がこれかい!!
何じゃあの一文!全然よかないわアホ!!
事件と推理小説の内容が絡まりあっていて、「これが作中作ってオチだったりしてー」と思ったら、「私たちが今いるのが物語の中だったりして」とその結末を登場人物に押さえられてますます先が見えなくなった。
自分が今読んでいるものが小説の物語なのか、それともその中の物語なのかが分からず不思議な気分に。
この辺は清涼院流水の思い通りになってしまった気がする。
作者がミステリ大好きでとにかく「ミステリの集大成」を作りたかったのはわかるし、地の文のミステリ語りは面白かった。この余計な部分がまた話を冗長にしてるんだけどね。
しかし連続殺人事件の犯人が同じ洋館にいるのを知っていて、次の被害者が自分かもしれないのに人気のない場所を一人歩きし、容疑者のコックが用意した料理を素直に食べる登場人物たちって……。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『ジョーカー・清』の下巻にあたる本書『ジョーカー・涼』。
ちなみに、順番があり
コズミック・流→ジョーカー・清→ジョーカー・涼→コズミック・水
↓
流→清→涼→水
↓
清涼in 流水(流水の中に清涼を挟んでいる順番から)
↓
清涼院流水
にたどり着くタイトルと読み順になっている。
アナグラム大好きな流水らしいと読んでから思う。
文庫版での試みであり、ノベルス版ではコズミックとジョーカーは別々の一冊同士なのでこの順で読まなくともよい。
私はこの順に従って読んだ。
コズミック下巻ではジョーカーのネタバレ部分があるため、この読み方を推奨したい。ジョーカーがより一層際立つためでもある。
私はコズミックよりもジョーカーの方が好きかも。
解決はもう、何も言うまい……。
でも個人的には水密室という問題などはなかなか興味深かった。
水密室とは、窓も何もない部屋があり、開けた瞬間部屋いっぱいになった水があふれてくる、本当に水で満たされている密室のことだ。
一体どうやって水密室は作られたのか。
個性的なキャラがとても魅力的である。
そして幾度も繰り返される犯人のサインと思われる見立てやアナグラムによるサイン。しかし誤読のダミーも。
全体的な作りでは、こちらの方が事件をリアルに追うことによって、生き生きとしていて読んでいて面白かった。
読んでみると何かすっきりした。
清涼~。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
粗筋(アマゾンから引用)
陸の孤島・幻影城で続く装飾的不可能殺人事件。あまりにも深い謎と暗示に隠されていた驚愕の真相は。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
うーーん。
途中でおよそ想像はついていた。
あんなに豪快に連続殺人をやっちゃったらもう、収拾つかないんじゃないの?って。
華々しく殺すのはいいし、意外な犯人も見立てもキライじゃないよ。
でも、謎に関して(甲冑に入っていた首ね)
「あれは壁抜けか奇跡」っていわれても、はいそうですかって言えないでしょう‥
コトバ遊びも悪くない。
でも、単なるアナグラムだったり唐突すぎる回答?だったり。
綾辻行人作品にも京極作品にもあるけれども。
でも、大量の登場人物と殺しとともに、作品が薄くなるってのはちょっと違う気が。
野心オッケー。でも、こうなるとほぼ、超常現象よね。
一番の肝が日本語遊びってんじゃぁ、この作品、英語化できないね。
作家が自分で作品内で言っていたように、芸術には絶対評価はない以上、
いかにたくさんの人から評価されるかがその作品の質なのだとすれば。
コトバ遊びだけで成り立たせるこの作品はすでに、
質を放棄しているってことなのでは?
なんか残念。
派手でなくてももっと、じっくりと作品を作ってくれればいいのに。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
流水さんのメフィスト賞作品。ジョーカーとコズミック。結構読みにくく字がびっしりの文体ですが、バカっぽくて好き。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
まぁ読もうと思った理由は前作と前々作のレビューだけれど笑。
SUGEEEEEE!! って思った。ザ・名探偵モノみたいなミステリはほとんど読まない(中学生以来?)自分にとっては、相当すごいものだったと思う。十戒、二十則、三十項の網羅はもとより、トリックも言葉遊びもすごいレベルだったんじゃないのか? それともここまでやるのが普通なの? どう考えても異常なのだと思うけれど。言葉遊びや見立てがこじつけじみていたとしても、それは推理小説家達が犯人と疑われ、推理小説家たちが殺されていく事件であり、ルールさえ外れなければそう見えそう見せられることができるならば、それは正当だろう。推理小説家的犯行やトリックでなければ、そもそもこの方向性のミステリは成り立たないか、ひどくつまらないものにしかならない。
愛がない俺が言うのもなんだけれど、ミステリへの壮絶な愛を感じる。この作家名と自分の作家人生をすべて懸けたような。でなければ名前の仕組みを使い切るように施したり、登場人物の呼称の回数まで揃えるような作業は、とてもとてもできないだろう。
ミステリの中でも、名探偵ものについて考えれば、今の時代では難しいのではないだろうか。コナンを死神と笑いながら中高生は読み、今の大人も学生時代はそう言って笑っていたんだと思う。だとすれば、小説で名探偵モノをやろうとすれば、キャラ萌えにならざるをえず、そもそもホームズもワトソンもポアロも、キャラ萌えの部分があったんじゃねーの? そしてさらに言えば、現在以後名探偵モノは京極のような特殊技能持ち以外にはできず、目指す人間も少なくなってしまうんだろう。そしてラノベのようにキャラを重視していけば、トリックは薄れたものになり、面白ければ十戒も二十則も関係ねーよ! ってことになるとすれば……?
清涼院流水は、美しきルールを持ったままの小説で、わかりやすく新しい扉を開けたんじゃないだろうか? 十戒や二十則というルールをきちんと守ったものが‘本格‘と呼ばれるならば、最後の本格名探偵モノ推理小説の名作を書こうとしたのでは? だからこそ、三十項すべてを網羅しないわけにはいけなかったんじゃないか? と思うのは、本当に好意に満ちた目からの観測だろうか? そう考えれば色々と納得できる文があったように思うけれど。
次はいよいよ先に書いていた読もうと思った理由、どんなものなのかがわかるんだろう。ハードルは前評判で下がっているけれど笑、違う作品に評価が引きずられないうちに、ジョーカーのレビューを書いておこう笑
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ミステリ作家が次々に怪死していく幻影城殺人事件は現実の邦ミステリ界をも飲み込み、現実と虚構の境界をぐちゃぐちゃに破壊する。
名探偵たちが解いても解いても解けない謎。
アンチ・フーダニット。
執拗な見立てや密室や言葉遊びの先にある娯楽的な芸術。
現実と虚構をごちゃ混ぜにした嘘くさい事件の嘘くさい解決。
そして終わらない物語は禍根を残しコズミックへ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
…終わった。
なんか「ダブルミーニング、いやフォースミーニングなのだよ」とか盛り上がりをみせている作中に置いてけぼりにされる時間が結構あった。意図的なんだろうけれど、結局のところ「言葉遊び」と「駄洒落」の域を出ない推理に「感嘆の声が上がった」とか「どよめきが広がり」と言われても…。
別に美しすぎてサングラス装備を義務付けられている探偵がいてもいいし、材料が出揃ったら答えが出ちゃうなんて能力も許すけれど、結局「何が意図されたこと」で、「何が濁流院がわかっていたこと」で、「何が奇跡としておきたのか」っていうのがよくわからない。一つ一つの殺人にしたって、一人の犯人がせっせと氷を運んだの?甲冑に首が入ったのは奇跡なの?なんか気持ちよく読み終えられない。これは、私の読解力が低いからなのか?
すごいなぁと思うのが「本筋と違う部分のギミック」ってのが「作者の意図だ」「メタだ」と言われればそれまでなのだけれど、ミステリとして私が求めているものとは違うようにも思う。これから「水」を読めばすっきりするのか…。心配ではある。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
上巻後半ですでに漂い始めていたアホらしさも、下巻になりいよいよギャグのレベルに突入する超大作。こじ付けと言ってしまうのも憚れるほどのあまりに手の込んだ仕掛けに、最後は単純に感心してしまった。すげえ。いろいろ酷いけど。論理を振り回されすぎたおかげで僕はボッコボコです。『水』読めばいいんですよね?もうここで読むのやめることなんてできるわけない!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
どう感想を述べていいか…難しい。
ただ、自分はなかなか嫌いじゃない
…ってか、初めは推理小説の教科書のように思いながら読んでたけど、あとからこの作品のクセにハマっていく感じw
賛否両論ある作品だとは思う
この「ジョーカー」が「コズミック」に
どう影響しているのか。
というより、コズミック下巻を読むときに
イメージが一変あうるのではないかと思う
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
解決部分に入ったらちょっと気を抜くと置いていかれるので必死でくらいついていきました。清で、見たこともないような大きさの風呂敷を広げたと思いましたが、思いがけない細かい畳み方で綺麗に風呂敷は畳まれていきます。かと思ったらまた広げ畳みなおして、これで終わりかと思ったらその風呂敷をさらに小さく畳む。そんな繰り返し。多少気に入らない部分はありましたが破綻はなく感心しました。ラストの??…の部分はまさしくそう思っていたので笑ってしまいましたが「ジョーカー」としての読後は満足です。さて、いよいよ「コズミック水」へ。