著作権法ハンドブック 改訂新版 みんなのレビュー

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投稿者：ブックレビュー社　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　一昔前まで著作権法は，出版/放送/新聞などメディアの仕事にたずさわる人や企業の法務部門，法律家が熟知していればよかった。一般の人たちは「違法コピーは禁じられている」といった，ごく基本的な「ルール」を知っておけば済んでいた。しかし，インターネットやパソコンなどデジタル化の大波は，こうした状況を一気に覆したのだ。例えば，MD装置があればソースの音質をほとんど損なうことなく，簡単に楽曲データの複写が作れる。CD-R/RW装置を使えば，ソースそのものの複写物を簡単に制作できる。さらにインターネットを使えば，デジタル化された著作物を，誰もが容易に配布できる。
　こうした環境下となったいまでは，誰もが著作権を意識しての行動をとらなければならなくなってきた。気軽にやった行為が，思いもかけず著作権法違反に問われかねないのである。本書はこうした状況を踏まえ，初心者から実務家まで幅広い層に対して「著作権法とは何か」を平易に説いている。Q&A形式による実際の法律適用例も取り上げ，読者の理解を助けている点は好ましい。
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