コーポレート・レーダー 企業の盛衰を左右する８つの波 みんなのレビュー

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投稿者：dakara　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　現在、日本企業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。そのような時代においては、それらの変化の兆しを迅速に読み取り、それをすぐに実行に結びつける力がトップには求められます。
　本書は、企業の盛衰を左右する8つの波について紹介しています、顧客、競争、経済、技術、社会、政治、法律、地理・物理という8つの環境です。これらの環境が、ビジネスにどのような影響を及ぼすのか、そしてそれをどのように読み解けばよいのかが議論されています。
　極めて不確実性が高い現代のビジネス社会を象徴するような本であるように思います。

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投稿者：日経ビジネス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　パソコン用モデムをいち早く開発したヘイズ・エレクトロニクスは、モデム販売額が過去最高を更新し続ける中で破産した。ボーイングは過去最高の受注を取りながら、過去最大の赤字を出した。目まぐるしく変わるビジネス環境に迅速に対応できるか否かは、企業の勝敗を決する。ビジネス環境を探知する“コーポレート・レーダー”に磨きをかけ、勝ち残り戦略を構築しようというのが経営コンサルタントでもある著者の主張だ。経営幹部、管理職、社員の一人ひとりがレーダーの役割を担っている。
　本書はビジネス環境を8分野（顧客、競争、経済、技術、社会、政治、法律、地理的・物理的な環境）に分けて、未来を読み解く手法を提示する。具体的に未来予測をするのではなく、それぞれの分野で起きている出来事や現象をどう把握し分析するか、そこから将来のトレンドをどう予測するかという読み方、考え方を示す。
　レーダーで得た情報に基づいて、少なくとも年に1度は戦略会議を開き、事業戦略を見直すこと、それを誰でも読みやすい基本年次戦略予測として公開することなど、情報の生かし方についても言及している。
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