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いやあ、おもしろいなあ。
過去の事件を思い出しつつ。同心や密偵たちのの個性も出て、兎も角、平蔵が格好良い。
江戸人は酒をたくさん飲んだらしいけど、仕事の助けになりこそすれ邪魔にも咎にもなってないのが、なんだか良い。
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第5巻。
「女賊」
40を超えてなお強烈な艶やかさと、若さをそなえる、冷酷な女賊、千代。幼いころから、その美貌で男を意のままに操り、富を思うがままにした。「だがな、おまさ。女という生きものは、こころがけしだい、いつでも千代のようなばけものになれるのもなのだよ」と平蔵は言う。
「凶賊」
足を洗った老盗賊が営む居酒屋に平蔵がふと立ち寄り、そこにいた夜鷹相手に、酒を飲んでいた。年増の夜鷹を、一人の女として、いや人間として向き合う平蔵の姿に心を打たれた老盗賊が、平蔵の危機を救う。
「鈍牛」
白痴の亀吉が火付けを犯して捕まった。木造住居が立ち並び、消火技術も大したことのない当時において、放火は非常に重い罪である。しかし、真相は冤罪であった。同心の田中が功を焦った結果である。自分の身分を保守することをせず、部下の過ちを正す平蔵の、切なくも潔い立ち振る舞い。
特に「鈍牛」が印象的だ。部下の過ちを正すその意味は、あくまで正義を徹するという平蔵の信念からか。それをしてしまえば、平蔵もただでは済まないのにもかかわらず。自分の身分を危うくし、部下を裁かなければならない、切なさよりも、一人の白痴の死という不義を重んじる平蔵の姿に考えさせられた。
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「兇賊」の九平さんの鬼平観察が好きです。そりゃ人として惚れこみますよね…。芋鱠美味しそうですww九平さん個人も人を見る目のあるいい人でかなり好き。再登場してほしいです。立ち回りの描写がかっこよかった!
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このシリーズを読み始めているが。
この作品は、池波正太郎のアブラがのっている感じを受けた。
鬼平が、盗人を見つける勘の良さは、いつものことであるが、
密偵を使っての捜索は、鬼平の人柄と人徳によって、自然と強化されて行く。
何よりもすごいのは、人に対する情に基づいた対処方法。
深川・千鳥橋;大工の万三は、病があり、見取り図を売っていた。
乞食坊主;いのちがけの井関録之助
女賊;瀬音の小兵衛は、盗人の足をあらい、息子幸太郎のことを案じていた。
密偵のおまさは、幸太郎を探す。
おしゃべり源八;記憶喪失となった源八
凶賊;足を洗った九平は、鬼平に惚れる。九平の芋膾はおいしい。
芋なますの作り方。
里芋を きぬかつぎ にし、鯉やすずきを細めにきり、塩と酢につける。
芋の皮をむき、魚のなますと合わせ酢にして、キザミショウガをのせる。
九平は、あわやの鬼平をすくいだす。
山吹お勝;叔父の仙右衛門の黄昏症候群。
鈍牛;亀吉はのろまだった。
ひとつひとつの物語が、いぶし銀のようだ。
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収録された話は、
「深川・千鳥橋」、「乞食坊主」、「女賊」、「おしゃべり源八」、「兇賊」、「山吹屋お勝」、「鈍牛」の七篇。
「兇賊」の終盤は、まさに「鬼」の平蔵を感じさせるもので、これはTVでは規制されて表現できないだろうなと思った。
相変わらず異名を持つ賊の多いこと。賊主観で物語つくったら、「盗賊王になる!」で、漫画『ワンピース』のようになるのかもしれないと、ふと思った。
「鈍牛」は現代劇で設定される様な内容。こちらの方がより人情を感じたが、実際にこのような場合にはどのような処理がなされるのか、気になった。
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今回も平蔵の魅力満載(笑) 『深川・千鳥橋』の万三や『女賊』の小兵衛への、平蔵の計らいがいい! 清濁併せ呑む平蔵の男気を沢山感じることが出来て、爽快な巻でした。
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時代小説。鬼平シリーズ5。短編7作。
「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝つ」「鈍牛」
人は見かけによらぬもの。お縄になった盗賊のうち、これという者は密偵として使おうとするのが平蔵流だがこの巻もそれが多い。
「鈍牛(のろうし)」が切ない。あと、女は恐ろしい。
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時々“ひとりばたらき”をする盗人、ふだんは小料理屋を営む九平がいっぺんに好きになってしまった――人柄にほれ込んだお侍は、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵だった。平蔵に因縁の盗賊、網切の甚五郎の凶刃が迫る……『兇賊』ほか、労咳に侵され、余命を悟った大工が死ぬまでの金の工面に商家の図面を盗賊に売ることを試みる『深川。千鳥橋』など7編を収録。
盗人の内緒話を偶然耳にした乞食坊主の正体と顛末。どこか物寂しい終幕の『乞食坊主』や足を洗った元盗賊が幸せな余生を手に入れる話もあり、今回は人情に沁みる感が強かった。
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やっぱり長谷川平蔵よねぇー。
私のタイプだわぁ。
女にも好かれる前に、弟子たちにも好かれ、そして盗人にも好かれる。
一人の人間として素晴らしい。
小説のキャラだけど、心ときめく存在だわぁ。
今回の巻は、盗人を捕まえる話の他に、放火犯の話もあって今回も退屈しないで読めました。
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4巻読み終わったところで随分、止まってたけど久々に続きの5巻を読んだのだが、やっぱり鬼平シリーズは安定の面白さ!中でも凶賊は読み応えありました!まだまだ先の巻があるから、引き続き読んでいく予定。
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人情話が読みたくなって、久々に鬼平の続きを。
「兇賊」鬼平さんのピンチにハラハラ。極悪人の甚五郎に見せた「鬼」の部分にしびれた。かっこいいなぁ!夜鷹のおもんに「人じゃねぇか、俺もお前も」と言えるところもいい。どんどん鬼平さんが好きになる。本当理想の上司だわ。
現代で言うところの冤罪を扱った「鈍牛」もよかった。この時代普通に冤罪は多かったんだろうなと思う。
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鬼平犯科帳シリーズも読み直すこと三度目なのだが、飽きませんねぇ、全く。この第五巻は鬼平の鬼気迫るスリルを描く作品が収録され楽しめる。
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鬼平犯科帳5巻目。
「深川 千鳥橋」、「女賊」、「兇賊」の平蔵さんの盗賊たちへの采配は、すごい。
本当に人情深い方だ。
でも、極悪人へ拷問や、斬り合いは、すごい怖い。
時折、想像をしてゾッとしてしまう場面も。
「兇賊」の芋酒 加賀やでの平蔵さん、鷺原の九平、おもんさんのやりとりが好きだ。
身分も見た目も関係なく、人を人として扱う。
現代社会にも、これができない人、多いからね。。
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間取りの万三、網切の甚五郎がこの物語から去り、本巻が一つの節目になろうか。しかし「世に盗人の種は尽きまじ」の歌にもあるとおり、次から次に平蔵の前に敵が現れるのだろう。「おしゃべり源八」「鈍牛」は、火盗改方内の同心にまつわる話だが、部下の不始末、不祥事に心痛める平蔵には、現代の中間管理職の苦心と共通するものがありそう。並の者ではこの職責に胃の腑に穴があくことだろう。
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女性の存在の大きさを感じます。
良くも悪くも女性で人生が変わる男たち。
鬼平犯科帳においては、女性で身の破滅を招く男性が多い気がする。
勝手に破滅する分には自業自得だけど、女性も巻き込んじゃうのよね。女性自身がいろいろ画策している場合もあるのだけどね。